宿題をやらない子供の原因と対策 宿題をやる子供にする方法


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宿題をやらない子供の原因と対策 宿題をやる子供にする方法

「宿題をやらない子供」から「宿題をする子供」にするために

「ゲームばかりせずに宿題をやりなさい!」
家で宿題をせずに、ダラダラとゲームをしたり、漫画を読んでいる子供にイライラする母親…
このようなやり取りや状況は、もう何十年も前からあります。

しかし、子供に注意をして宿題をやらせるのは、親にとっても大変でストレスもかかることです。
また親がイライラして子どもに注意をすると、子供も反抗することが癖になって親子間の関係にはあまりよくありません。

注意を受ける子供からしても「宿題をやろうとは薄々思っている」のに、親に注意されることで余計にやる気がなくなりより「勉強しろ」と言われるのが嫌いになり、勉強自体が嫌いになる人も多いので親としては「宿題をやりなさい」と怒るばかりではメリットがあるとは言えません。
大人で勉強が嫌いという人は親に「勉強しろ」と言われ続けて嫌いになったという人が多く、怒る方法以外でで子どもに勉強をやるようにもっていく必要があります。

その方法とは自然に子供が「宿題をやりやすい環境づくり」や「勉強の習慣化」が鍵となりますので今回紹介いたします。

宿題を自主的に子供がやるようにするためには、労力と時間、始めの内は忍耐を要するかもしれませんが、それが子供自身の自主性を育てることにもなりますので、【短期間で改善】を目指さず【長いスパンで習慣づけ】をしてあげる位の気持ちで臨みましょう。

目次
  1. 子どもはなぜ宿題をやりたがらないか?勉強が嫌いな子は多い
  2. イライラしたり他人と比べず、子供のペースを見守る
  3. 環境づくりは親が出来る最善の方法

子どもはなぜ宿題をやりたがらないか?勉強が嫌いな子は多い

子供はなぜ宿題をやりたがらないか

まず前提として「大体の子供は宿題を自主的にはやりたがらない。」と考えて間違いありません。
日経新聞によると、勉強が嫌いな子は中学生2年生はなんと「57.3%」にものぼります。

引用:中2の6割「勉強嫌い」 学習離れ?ベネッセ調査

宿題はできれば放置したいやらないでいいと思う子供も多く、自分自身が小学生の時を思い出しても「宿題は嫌だな~」と思っていた方も多いのではないでしょうか?

大人になれば、
「宿題をすることによって勉強した内容がより身につく」、
「宿題により内申点や先生からの印象もいい」

などメリットもわかりますが、子供からすれば宿題よりも遊びや自分の好きなことに優先したいものです。

そこで子どもに宿題をする方法は「子供の宿題をするモチベーションを上げる」のではなく、「勉強や宿題をすることを習慣化し勉強をすることが生活の一部にする」ことをオススメします。

習慣化のイメージとしては、宿題を歯磨きのように生活の一部としてモチベーションが上がらなくても淡々とできるように習慣化します。
宿題は例えば「学校から帰ってきたら、おやつを食べて30分で宿題を済ませてしまう。」というように、同じ時間やタイミングでやることで習慣化しやすいでしょう。

習慣化のコツとしては、簡単だと思う作業を宿題の導入にもちいることがオススメです。

例えば
「机に座る」、
「かばんから宿題を出す」、
「筆箱を出す」、
「宿題を開く」、
「簡単と感じる問題を何問か解く」

などを一連の動作して取り入れれば、自然と勉強に入りやすくなるでしょう。

なぜならこの一連の動作自体が簡単なことが並んでいるからです。

「机に座る」、「かばんから宿題を出す」、「筆箱を出す」、「宿題を開く」、「簡単と感じる問題を何問か解く」とりあえずここまでできれば、気持ちは乗りますので、何分か自然と宿題をするようになるでしょう。
たった何分なんて…少ないもっと勉強しなければいけない!と思うのは結果を急ぎすぎです。
まずは宿題をやり始めることを習慣化できれば、後は宿題をする時間を増やす工夫をするだけです。

ここで宿題を習慣化するにあたって、一点注意点がありますが子供の見本となる先生は「親」だということです。
そのため子どもが宿題をしようとしている時に横で親がいつもダラダラとテレビやインターネットばかり見ているようでは、子供も宿題をするより好きなことをしたいと思うでしょう。

親の背中を見て育つという言葉もあるように、子どもが頑張ろうとしている時だけでも自制して家事や家のこと、勉強や読書などをするようにしましょう。
そして習慣化することで、子供も自然と宿題も自主的に行うようになります。

親はイライラしたり、他人の子どもと比べず、子供のペースを見守る

他人と比べず子供のペースを見守る

子供の進路も左右する勉強で、子供のやる気をなくすようなことは避けたいですよね?
子供のやる気がなくなるものの代表として、「よその家の子供と比べられる」という事があります。

例えばママ友の子供が宿題をキチンとしていると話を聞いて、「●●くんは宿題をちゃんとしているのになんでアナタは宿題ができないの?」と言うことや知り合いの優秀な子どもと成績を比べるといったことは絶対に避けましょう。

自分もされることでより実感できると思いますが、他人と比べて自分の子供をけなしたりしかりつけるということは子供を否定することになるのでやる気を奪いますし、子どもは自信をなくし自己肯定感も下げてしまいます。

子供に限らず人は自分自身のありのままを認めてもらいたいものです。
子供によって性格や得意不得意、成長過程も違いますので、まず「自分の子供は大丈夫!色々あっても自分でなんとかやっていく!」と信じ他人と比べないようにすることが大切です。

宿題をする環境づくりは親が出来る最善の方法

子供が宿題をするためには、「宿題をやりやすい環境づくり」を整えることが親が出来る最善の方法と言えるでしょう。

まだ子供が幼いうちや宿題を自主的にできない時は、子どもに自身の部屋で自主的に勉強をしなさいというのは難易度が高いものになります。
なぜなら子供が自身でやる気を持って宿題をする必要がありますし、子供の部屋には遊びたくなるサボりたくなる誘惑するものがたくさんあるからです。

そのため子供に宿題を習慣化してもらうためには、家族の誰かがいるリビングやダイニングで勉強をさせるほうがよいでしょう。

理由の一つとして、
「勉強をする場所」として、リビングやダイニングを認識させること。
もう一つの理由は、親から見られているとほどよい緊張感があり、親としても子供の勉強をする姿が見れ安心ができるからです。

リビングが散らかっていると子供の集中力が削がれますので、宿題をする際はリビングやダイニングは片付けましょう。
そして、子供が宿題をしているときは「親も家事をしていたり用事をする」、「勉強を見る」などが望ましいです。

「親がゲームをしている」、「スマートフォンを見てばかり」では、子供も好きなことがしたくなってやる気が起きませんので親もキチッとした姿勢を見せましょう。
子供に宿題をしてもらうために快適に勉強をすることができる環境作りを行い、親として適度な距離でサポートをし宿題をコツコツと毎日行うことで少しずつ習慣化できるようにしていきましょう。

子供がゲームをしたり、漫画を読む、遊びたくなることは仕方のない事です。

子供は、遊びを通して成長をしていくのですから。
適度な時間を守って遊ぶことは何も問題ありません。

※ゲームも自己管理のできる子供は、1日1~2時間程度でしたら、成績に影響が出ないとのデータがあります

ただ子供が遊ぶことばかりで宿題をしないと、親としてはこのままで大丈夫だろうか?と不安になるでしょう。

でもそこで、イライラして注意をするのではなく、子供が勉強をすることに習慣がないと考え、毎日同じ時間帯に、宿題をする習慣を身につけていれば、習慣が身につき子供は自然と勉強をするようになります。

習慣化するにあたって、子供の集中力は大人より短いと考慮し、まずは10分ほどの時間から行いましょう。
子供も宿題をすることが、普通のこととして習慣となります。

つい他の子供と比べてしまう時もありますが、子供は一人一人個性やペースがありますので焦らずに毎日コツコツと行うことが重要です。
また子供は気が散りやすい傾向にありますので、はじめの内は時間の管理などフォローをしてあげると良いでしょう。
そしてはじめから40分などの長時間の勉強ではなく、まずは10分から短時間でもコツコツと勉強し習慣化することが大切です。

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