覚えやすい色は何色?暗記に効くランキングTOP5と使い分け方

学校や塾でノートを書くとき、蛍光ペンや赤ペン・青ペンを使って「少しでも覚えやすくしたい」と工夫している方は多いと思います。
でも、こんな悩みはありませんか?
「色ペンを使っているけれど、本当に効果があるのかわからない」
「青ペンがいいと聞いたけど、赤ペンとどっちが正しいの?」
「色を使いすぎてノートが見づらくなってしまった」
この記事では、複数の学術論文・研究データをもとに「暗記しやすい色ランキングTOP5」を紹介します。さらに、用途別の使い分け方・色数の絞り方・よくある疑問まで、勉強効率を上げる情報をまとめました。名進研監修のもと、受験生から社会人まで使えるノウハウをお届けします。
暗記しやすい色ランキングTOP5

まず結論から。横浜市立大学をはじめとする複数の研究をもとにしたランキングがこちらです。
🥇 1位 赤色 → 長期記憶への定着に最も効果的
🥈 2位 緑色 → 長期記憶に有効+目が疲れにくいリラックス色
🥉 3位 青色 → 短期記憶とクリエイティブ思考を促進
4位 黄色 → 視認性が高く重要箇所のマーキングに最適
5位 ピンク色 → 安心感・リラックス効果で集中を維持
以下では各色の特徴と、勉強場面での活かし方を詳しく解説します。
🥇 1位:赤|長期記憶に最も効果的な色
横浜市立大学国際総合科学部の実験では、30分以上の長期記憶において赤色が最も高い解答率を示しました。赤色は約50%の解答率だったのに対し、緑色は46%前後、青色は30%程度にとどまっています。
赤は「危険・重要」を知らせる本能的なシグナルとして人間の脳に刻まれており、注意を引きやすく記憶に残りやすい色です。消防車・郵便ポスト・購入ボタンに赤が使われるのも同じ理由です。
ただし使いすぎは禁物。「どこも重要」になってしまい逆効果です。テストに必ず出る最重要語句のみに絞って使いましょう。
【参考文献】
文字種類の違いによる記憶への影響と忘却率の変化(横浜市立大学)
🥈 2位:緑|赤シート×緑ペンで暗記効率が上がる
緑色は赤色に次いで長期記憶への効果が高く、解答率46%前後を記録しています。さらに黒板が深い緑色なのは、目の疲れを軽減するためで、長時間の勉強でも集中を維持しやすいリラックス色でもあります。
受験勉強の定番テクニックとして、緑ペンで答えを書いて赤シートで隠す方法があります。緑は赤シートでしっかり消えるため、暗記カードと同じ効果をノートで実現できます。
🥉 3位:青|短期記憶とクリエイティブ思考を促進
「青ペンで書くと記憶しやすい」という話を聞いたことがある方も多いと思います。元宝塚歌劇団・雪組トップスターの早霧せいなさんが実践していることで話題になりました。
研究によると、青色は短期記憶の定着とクリエイティブな発想を促す効果があります。ブリティッシュコロンビア大学の実験でも、青色が創造的な認知タスクのパフォーマンスを高めることが示されています。長期記憶では赤色に劣りますが、アイデアを出す・文章を考えるといった作業には青色が向いています。
また青にはリラックス効果もあり、緊張しやすい試験前の勉強にも適しています。
【参考文献】
Failure to Replicate the Mehta and Zhu (2009) Color-Priming Effect on Anagram Solution Times
認知タスクのパフォーマンスに対する赤と青の影響(ブリティッシュコロンビア大学)
4位:黄色|視認性が高くマーカーに最適
黄色は可視光の中で最も視認性が高い色のひとつです。白地に書かれた黒い文字の上に引いても文字の読みやすさを損なわず、重要箇所のハイライトとして広く使われています。脳に対して「ここを見ろ」というシグナルを出す効果があり、復習時にパッと目に入りやすいのが強みです。
5位:ピンク色|リラックスしながら集中を維持
薄いピンク色には気持ちを落ち着かせ、安心感をもたらす効果があります。看護師のユニフォームにピンクが多いのは患者さんを安心させるためです。勉強中の過度な緊張をほぐし、集中を持続させるサポートカラーとして活用できます。赤や緑と組み合わせて「3色ルール」を作るのにも向いています。
色が記憶に与える影響|脳科学から見る根拠

色と記憶力の関係を示す研究
なぜ色が記憶に影響するのでしょうか。その鍵は感情と記憶を司る「扁桃体」と「海馬」の連携にあります。
脳は「重要な情報」かどうかを判断するとき、感情的な刺激を手がかりにします。赤色が持つ「警戒・緊張」という感情的な刺激は扁桃体を活性化させ、それが海馬(記憶の定着に関わる部位)の働きを強めると考えられています。
横浜市立大学の研究では、色なし(黒文字のみ)と比べると色を使って書いた場合は全体的に暗記の解答率が上がることが示されており、「色を使うこと自体」に記憶への効果があることがわかります。
【参考文献】
短期記憶における色と形の効果に関する研究(国立国会図書館)
色の刺激と学習脳の活性化
人間の視覚は白黒情報よりもカラー情報のほうが脳への刺激が強く、注意資源(アテンション)が多く割り当てられます。これが「色ペンで書いた箇所は目に留まりやすく、記憶に残りやすい」というメカニズムの正体です。
ただし色の刺激が強すぎると(=色を使いすぎると)脳が刺激に慣れてしまい、逆に記憶の優先順位がつけにくくなります。「何色を使うか」だけでなく「どこに使うか」が重要です。
用途別・色の使い分け方
暗記・記憶用の色分け
記憶の定着を最優先にするなら、以下の3色で完結させるのがおすすめです。
✅ 赤 → 絶対に覚えるべき最重要語句(テスト頻出ワード)
✅ 緑 → 答えを書く・赤シートで隠して暗記テスト用
✅ 青 → 補足説明・自分でまとめたメモ
ノートまとめ・授業用の色分け
授業中にリアルタイムでノートを取る場面では、速度が求められます。色の判断に時間をかけないために、ルールをシンプルにしましょう。
✅ 黒(鉛筆・シャーペン) → 授業の基本内容をそのまま書く
✅ 赤 → 先生が「ここ出るよ」と言った箇所・下線
✅ 青または緑 → 図の説明・補足・自分の気づき
復習・テスト対策の色分け
復習時はすでに書いたノートを「読む・テストする」フェーズです。新たに色を増やすより、色ペンで弱点を記録することに特化しましょう。
✅ 赤 → 問題を間違えた箇所に印をつける
✅ 緑 → 模範解答・正解を書き加える
✅ 黄色(マーカー) → 2回以上間違えた超重要箇所をハイライト
ノートに使う色数を制限しよう
筆箱にたくさんの色ペンやマーカーを入れて、ノートをキレイに見せたいという気持ちはよくわかります。しかし、色を増やすほど勉強効率は下がるというのが研究や現場の経験からわかっていることです。
理由は2つあります。
ひとつは「何色を使うか迷う時間」が集中力を分散させること。
もうひとつは「カラフルなノートを作れた満足感」で勉強した気になってしまうことです。
ノートの目的は、授業の内容を理解して覚えることです。色数は黒を含めて3〜4色に抑えるのがベストです。上で紹介した「赤・緑・青」の3色体制がシンプルで効果的です。
色ペンを使う勉強法のメリット
① 色ペンを使ったほうが暗記しやすい
黒のみのペンで書くよりも、色を使って書いた方が暗記の解答率が上がることが研究で示されています。色の刺激が脳に「重要な情報だ」と伝え、記憶の定着を助けます。
② 復習のしやすさが格段に上がる
ノートを全て黒一色で書いた場合、どこに注目すべきかが一目でわかりません。色ペンでマークをつけることで、限られた復習時間に「どこを見ればいいか」がすぐわかり、学習効率が大幅に上がります。
③ 弱点の見える化ができる
間違えた箇所・理解が不十分な箇所を赤ペンで記録しておくことで、次の復習時に「どこを重点的にやるべきか」が一目瞭然になります。弱点を補強するほど成績は上がるため、色を使った弱点管理は非常に効果的です。
よくある質問(FAQ)
Q. 青ペンだけをたくさん使えば記憶力が上がりますか?
A. 青ペン単色で全て書くことに一定の効果はありますが、研究上は長期記憶には赤色のほうが効果的という結果が出ています。「青ペン記憶法」は短期記憶や書く量を増やすことで記憶を定着させる手法として有効ですが、重要度の高い語句は赤や緑と組み合わせるのがより効率的です。
Q. 覚えやすい色は普段の生活にも活かせますか?
A. はい、活かせます。たとえばToDoリストの最重要タスクに赤を使う、手帳の締め切りを赤でマークする、など仕事や日常のタスク管理にも同じ原理が使えます。脳が「赤=重要」と認識するため、見落とし防止にも効果的です。
Q. 色覚特性(色覚異常)がある場合はどうすればいいですか?
A. 赤・緑の区別が難しい方の場合は、青と黄色の組み合わせが比較的見分けやすいとされています。また、色の濃淡(濃い色・薄い色)や蛍光色と通常色の組み合わせで重要度を分けるのも有効です。自分が見分けやすい色の組み合わせを探して、ルール化してみてください。
Q. 蛍光ペンと色ペン(ボールペン)はどちらが効果的ですか?
A. 目的によって使い分けるのがベストです。蛍光ペン(マーカー)はすでに書いた文字の上からハイライトするのに向いており、重要箇所を目立たせる用途に最適です。色ペン(ボールペン)は答えを書く・補足メモを追加するなど、文字を書く用途に向いています。赤シートで隠したい場合は色ペンの緑が有効です。
今回の調査・研究まとめ:暗記に最適な色は「赤色」が1位、長期記憶において最も高い解答率が確認されています。2位の緑色は赤シートとの組み合わせで暗記テストに活用でき、リラックス効果も兼ね備えています。3位の青色は短期記憶とクリエイティブ思考に有効で、「青ペン記憶法」として実践者も多い色です。
色の効果を最大化するには「何色を使うか」と同じくらい「どこに使うか」が重要です。色数は3〜4色に絞り、用途別のルールを決めて使いましょう。
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