共通テストの数学対策とは?概要から勉強方法、試験の受け方まで解説!


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共通テストの数学対策とは?概要から勉強方法、試験の受け方まで解説!

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共通テストの数学対策とは?概要から勉強方法、試験の受け方まで解説!

大学入試センター試験が、2019年度で廃止となりました。それに変わり2020年度から導入されたのが大学入学共通テスト。2021年1月より実施されています。共通テストは単に学力を評価されるだけでなく、思考力や問題を解く過程も問われるのが特徴です。特に共通テストの「数学」については、これまでのセンター試験とは内容が大きく変わったと言えるでしょう。
この記事では、共通テストにおける数学の概要や勉強法を解説していきます。受験生のお子様をお持ちの保護者様は、お子様の受験をサポートに向けてぜひご一読ください。

目次

共通テストの数学は難しい?

共通テストの数学は難しい?

従来のセンター試験における数学では、基礎の理解度が問われ、その上で応用問題を回答するのが通例でした。しかし共通テストでは、問題文を読み解く力が必要となり思考力が問われる出題も増えています。解法の難易度そのものはセンター試験と大差がないものの、新しい角度の出題方法が採用されているのが大きな違いです。

こうした出題方法の変化により、共通テストの数学は単純に計算力を高めたり、数学の定義や定理を暗記したりするだけでは立ち行かない内容になっていると言えるでしょう。共通テストの数学に向けた勉強を効果的に行うためには、どのような傾向や特徴があるかをしっかりと理解することが大切です。

共通テスト「数学」の概要

共通テストにおける数学の傾向を知るためには、まず概要を把握しておく必要があります。出題範囲や形式、配点など基本的な情報を踏まえて、共通テスト「数学」について詳しく紐解いていきましょう。その上で、2021年度に出題された傾向を紹介します。

共通テスト「数学」の試験時間と配点

共通テストの「数学」は、基本的に数ⅠAと数ⅡBで構成されます。

試験時間は数ⅠAが70分、数ⅡBが60分です。数ⅠAに関しては、試験時間がセンター試験より10分伸びました。とはいえ、思考力を問われる共通テストの数学においては、センター試験同様に短い時間設定と言えるでしょう。

数ⅠA・数ⅡBにはそれぞれ1問〜5問までの大問が設けられています。このうち、1問目と2問目は全員が解答する必要がありますが、3問目~5問目の3問に関しては、そのうちのいずれか2問を選択して解答するのが共通テスト「数学」の特徴です。配点は、それぞれ20〜30点で合計100点満点という設定となっています。

また、大学入試センターの報告によると、2021年の共通テストにおける数学の平均点は数ⅠAが57.68点、ⅡBが59.93点と5割強の結果でした。

参考: 令和3年度大学入学共通テスト実施結果の概要

共通テスト「数学」の出題範囲と形式

共通テストにおける数学は、出題範囲が非常に広く設定されています。高校までの数学で学んだほとんどの分野から出題されると言っても過言ではありません。しかしながら、教科書で学ぶ内容から大きく外れることはなく、授業を受けてしっかりと受験対策していれば十分に対応できる内容ではあります。

解答方法は、センター試験と同じくマークシート形式のみです。しかし、計算に留まらず、思考力や判断力、表現力などを幅広い力を問うために、共通テストでは作問や出題形式が見直されています。

2021年度の傾向

2021年度の共通テスト「数学」では、数ⅠA・数ⅡBで以下の特徴が見られました。

・数IA
解法や回答までの思考プロセスなど理解力が問う問題が出されました。マークシート形式でありながら、記述式の問題と比べても遜色ないと言える難易度が特徴です。そのため、問題文の読解力や分析力が大きく試されます。例えば、高校生活や普段の生活などを題材にした問題があり、その中で数学的に考察していく力が問われました。

・数ⅡB
問題を解くだけではなく、1つの問題に対して複数の解き方や方針を考察することが求められる問いもあり、公式や定義への深い理解がなければ対応できない可能性があります。また、対話形式の問題文からなる出題もされ、読解力も問われます。解答方式はマークシートですが、多肢選択式の問題が多く、内容も多様化しているのが特徴です。

共通テスト「数学」の対策方法

共通テスト「数学」の対策方法

これまでのセンター試験とは大きく異なる共通テスト「数学」において、高得点を獲得するためにはどのような対策方法をとればいいのでしょうか。共通テストでは、闇雲に勉強するのではなく、ステップを踏みながら対応していくことが大切です。

ここではそれぞれのステップごとに、対策方法を詳しく解説していきます。

基礎をしっかりと身につける

読解力や思考力が重視される共通テスト「数学」ですが、これらのポイントをクリアするためには、数学の基礎の理解は欠かせません。

2021年度の傾向から大きく変化がなければ、共通テスト「数学」では証明の構想が問われる問題が出る可能性が高いと言えます。単に公式や定義を暗記するような勉強方法では、共通テストの数学に対応することは難しいでしょう。そのため基礎を身につける過程で、公式や定義を証明できるように把握することが大切です。

基礎の勉強方法としておすすめなのが、教科書を熟読して理解していく方法です。数学の公式や定義は一度読んだだけでは理解できないものも多くありますが、何が理解できないのかを認識し、根気よく読み解くことで自分のものにできるでしょう。その際、理解に至るまでの過程を日付と共に記録しておくと、より効果的に基礎を身につけることができます。

計算力を高める

限られた時間でミスなく問題を解くためには、公式や定義が大切です。そのためまずは基本的な公式を網羅しておくよう心がけましょう。加えて、計算力向上も欠かせません。1点でも多く得点するために、時間ロスや計算ミスを減らすことが重要です。

そこで活用できるのが参考書です。シンプルな問題を何度も繰り返し解くことで、計算力がアップし、基礎を固めることができます。

より効果的にトレーニングするためには、何種類もの参考書を使うのではなく、1冊を極めるのがポイントです。また、計算しなくても答えがわかるような問題でも、あえて丁寧に計算することをおすすめします。日頃からこうした練習をしておくことで、当日の計算ミスを減らすことができるでしょう。

日常から思考力を高めておく

共通テスト「数学」の最大ポイントとも言える「思考力」は、日常の学習でも練習することができます。例えば、マークシートに限らず記述式問題を解く際も、「この解法で問題ないか」「結果は問いに対する答えを満たしているか」などを再度確認することが大切です。そのほか、問題の条件や状況を熟考することもトレーニングになるでしょう。また、間違えた場合も、なぜ間違えたのかを振り返ることで、共通テストに必要な数学力を高めることができます。

様々な出題方法に慣れておく

共通テスト「数学」で出される問題は、これまでのセンター試験や学校生活で出題される数学の問題とは大きく異なる可能性があります。2021年度以降も馴染みのない出題方法が予想されるため、普段から様々な問題に慣れておくことが大切です。例えば、国公立二次試験や私立大学の過去問などを活用すると、あらゆる問題への対応力が身につきます。

また、共通テストではマーク式のバリエーションも豊富にあります。例えば、選択肢の中から1つ選ぶものもあれば、正しい答えをすべて選ぶ問題もあるでしょう。マーク式問題のバリエーションに慣れていなければ、思わぬケアレスミスをする可能性も否めません。こうした共通テスト特有の問題に対応するためには、共通テスト対策用の教材を用いてトレーニングするのが近道と言えます。

過去問を活用して時間配分をイメージする

共通テスト「数学」は、試験時間が短く、時間が足りないと感じる人がほとんどでしょう。そこで欠かせないのが、効率的な時間配分です。過去問をうまく活用して、自分はどういった問題に時間を取られるのか、どの分野なら素早く解けるのかを把握しておきましょう。自分にとって最適な時間配分を研究し、それぞれの問題にかけられる時間のイメージを明確にしておくだけで、当日の安心感が大きく異なります。

共通テスト「数学」の勉強にセンター試験の過去問は有効?

共通テスト「数学」の勉強にセンター試験の過去問は有効?

センター試験と大きく異なる共通テスト「数学」ですが、勉強をする上ではセンター試験の過去問も有効です。実際、共通テストは始まったばかりということもあり、参考にできる過去問が乏しいという難点があります。しかし、センター試験であれば過去問が豊富にあるため、本番さながらの練習を何度も行える点が魅力でしょう。

また、解答方法や重視するポイントは異なるものの、センター試験にも共通テストと似通う点は存在します。その理由として、テストを手がける実施機関が同じであることが挙げられるでしょう。共通テストの出題形式に対応するために、まずはセンター試験で出題される問題をしっかり解けるようになることを最初の目標にするのもおすすめです。

さらに、センター試験の過去問は現在の自分の実力を測るのにも有効と言えます。センター試験は、基本的に分野ごとに出題されています。そのため、自分が苦手とする分野が把握しやすく、共通テストに向けて無駄なく対策を組むための参考になるでしょう。

これらの理由から、共通テストに向けてセンター試験の過去問はできるだけたくさん解くことが大切と言えます。ただし、共通テストの予想問題や模試もあわせて解くことを忘れないようにしましょう。両方を賢く活用することで、より効果的に共通テストの数学対策を進められます。

共通テスト「数学」を制す試験の受け方

いざ共通テストの数学を受けるときに、時間を無駄にすることなく実力を最大限発揮するためには、試験の受け方を把握しておくことも重要です。試験時は受け方のコツを押さえておくだけで、より落ち着いて高得点を狙うことが可能です。

ここからは、事前にしっかりと勉強した上で、共通テスト「数学」制す試験の受け方を4つご紹介します。

まずは全問に目を通す

テストが開始されてまず重要となるのが、提出されたすべての問題に目を通すことです。そうすることで、どの問題が解ける可能性があるのかを見いだすことができます。

また、解きづらい問題も先に目星をつけることができるので、解きはじめる順番を素早く検討できるでしょう。さらに、どの問題に時間をかける必要があるのかも見えてくるので、時間配分がしやすくなります。

難しい問題は飛ばす

共通テスト「数学」の解答に与えられた制限時間は60〜70分と短く、難しい問題に気を取られて時間を費やすと、確実に解ける問題が解けなくなってしまう可能性があります。さらに、共通テストはマークシート式であり、計算過程で部分点がもらえるものではありません。そのため、途中までの流れがわかったとしても、結果的に答えが出なければ点数がもらえないという特徴があります。

短い時間で、いかに高得点を獲得するかの勝負になるため、ある程度考えてわからなければ飛ばす勇気も必要です。

時間をかけるのは解ける可能性のある問題

共通テスト「数学」において時間をかけるべき問題は、解ける可能性がある問題です。すべての問題をチェックし、問題の難易度や優先順位を見極めたら、解けそうな問題に向き合いましょう。すでにわからない問題を飛ばしている段階のため、残りの時間は解けそうな問題に費やすくらいのイメージを持つと言っても過言ではありません。

解けそうな問題に関しては、最後まで諦めることなく取り組みましょう。細々とした点数を狙うより、完答できる問題を最低2つでも獲得したほうが、高得点を狙える可能性があります。

条件や式をメモしておく

共通テストは、センター試験と同じくマークシート形式で行われます。そのため、部分点をもらうことはできません。しかし、最終的な見直しを行ったり途中で検算したりするためには、解答に至った条件や式をメモしておくことが大切です。

そこでポイントとなるのが、余白の使い方でしょう。基本的に、共通テストにおける問題用紙は計算スペースがほとんどないと考えられます。そのため、残りの余白を無視して計算式を書いてしまうと、結果的にどの式が必要なものかを見失ってしまう可能性があります。

見直しをするにあたって、計算過程を素早く読み取れることは非常に重要です。限られた時間を無駄なく使うために、メモの取り方にも配慮することをおすすめします。本番までに過去問を使いながら、余白をどのように使うと効率的か把握しておくとよいでしょう。

まとめ

共通テストにおける数学は、従来のセンター試験と比べて思考力が大いに問われる問題となっています。そのため、公式や定義の暗記や計算の反復だけでは対応が難しいでしょう。

共通テストの数学で求められる思考力は、大学受験に限らずできるだけ早い段階から身につけておきたいものです。考える力は小学生や中学生でも十分にトレーニングが可能です。

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