子供の運動神経、運動能力をあげるには、公園での遊びやスポーツ!
子供の運動能力が、もっと上がってほしい、運動神経がよくなってほしいと考えたことはないでしょうか?
もしくは、子供が運動オンチや、運動が苦手にならないか心配されたことはないでしょうか?
子供が将来どんな道に進むかはわかりませんが、運動神経が良いほうが、体育の授業や部活で役立つことは間違いありません。
そこで今回は、子供が運動能力、運動神経を高めるための方法を紹介いたします。
- 目次
現代の子供は運動能力が低下している!? ストレス耐性やヤル気にも影響!?
まず、運動神経を高める方法を紹介する前に、現代の子供の運動神経は年々低下していることを紹介します。
実は子供の運動能力は下がっており、問題となっています。
・子どもの体力の現状と将来への影響【文部科学省より抜粋】
リンク先のページでは、子供の体格は大きくなっているにも関わらず運動能力が低下しており、子供の運動能力の低下が深刻であることが指摘されています。
そして運動能力が低下しているばかりでなく、【肥満傾向児が2~3倍に増えており】高血圧や高脂血症などの生活習慣病へ繋がることも危惧されています。
子供の体力低下に関しては、単に運動能力が低いという問題だけではなく、ストレス耐性や活力の低下など精神面への影響にもなります。
つまり、子供の運動能力や体力低下は、子供自身の将来にとってマイナスの要因になるのです。
なぜ子供の体力は低下したか?
ではなぜ子供の体力が低下したのでしょうか?
子どもの体力の低下の原因【文部科学省より抜粋】
・室内で遊ぶ時間が増加
家に居ても楽しめるゲームやスマホ、テレビ(DVD)が普及したため、室内で遊ぶ時間の増加に伴い外で遊ぶ時間が減りました。
・都市化の影響
都市部では、都市化に伴って公園や空き地などの子供の遊ぶところが減少したため。
・少子化の影響
少子化に伴って、兄弟姉妹が減った、一緒に遊ぶ子供が減少したことが原因です。
・学校の教員や、スポーツの指導員の問題
学校の教員が、外遊びの経験不足から、子供に楽しんで運動をさせられなかったりする。また、スポーツの指導員が最初から勝ち負けにこだわった指導を行い、子供が運動嫌いになるということもあるとのこと。
また以下のような原因もあります。
親が子供を屋外で遊ばせることの不安(犯罪、気温など)
犯罪のニュースを見て、子供のみで遊ばせることが減った。
温暖化の影響で夏場の猛暑日などに外に出すことが危険になったことも原因にあげられるでしょう。
・公園で禁止事項が増えた(球技禁止、大声禁止、自転車乗り入れ制限)
公園では昔より禁止事項が増えました。
小さな公園では球技禁止などが看板に書かれていることがあります。
これは近所の方のクレームが原因とされているようです。
これでは大分と公園で遊ぶことが制限されますよね…
このように自宅で遊ぶことが充実したこと、都市化や少子化の影響、外で子供が遊ぶことの不安、公園で決まりが増えたなどが体力の低下につながっているとのことです。
外(公園、広場)で遊ぶ機会を増やせば小学生までは十分運動能力は上がる
運動能力を上げるには、サッカーや野球、ダンス、体操などの習い事が浮かびますが、別にそういったスポーツでなくてもかまいません。
なぜならば、幼少期は基本的な動作で十分運動能力が向上することがわかっているからです。
子供に必要な運動の基礎能力とは
・「座る」、「立つ」、「寝転ぶ」、「起きる」、「転がる」、「歩く」これらの基本動作は家でも可能です。
そのほかには、
・「渡る」、「ぶら下がる」、「乗る」、「すべる」、「跳ぶ」、「走る」などの能力ですが、これは【公園や散歩】などで十分能力を高めることができます。
例えば、
「渡る」 → 散歩をしている時に少し高い所を渡る。
「ぶら下がる」 → 鉄棒にぶら下がる
他にもすべり台、ブランコ、ジャングルジムなどで、遊ぶだけで子供の運動能力を高められます。
また習い事では時間が限られますが、遊びは習い事と違って、心ゆくまで子供自身が自然に楽しんで体を動かせることがメリットです。
また複数の子供と遊ぶことによって、人と遊ぶ時のルールを覚えるなど、コミュニケーション能力を高め、子供ならではの●●ごっこをすることで想像力を育むことも可能です。
少し大きくなってきたらボール遊びや縄跳び、自転車などの道具を使うこともおすすめ
ボール遊びは、小さな子供が運動能力を高めるためにもオススメです。
また柔らかいボールであれば、室内でも遊べることも利点です。
ボールを使った動作は、1歳すぎ~2、3歳ぐらいから可能です。
ボールに関しては、ボールを「取る」、「受ける」、「投げる」、「蹴る」など動作をするにあたって意識する箇所が多いのがメリットで、例えばボールを蹴る際はボールを見ながら、足を使うため複合して運動能力を鍛えられます。
もし、子供でボールを怖がってしまう場合は、空気のあまり入っていないボールを使用したり、緩やかなスピードでまずボールに慣れることからはじめましょう。
そして、子供がボールに当たっても痛くないと分かれば、だんだんと恐怖心もなくなっていきます。
また、縄跳びもオススメです。
縄跳びは縄を回しながら、タイミングよく跳ぶ必要があり、複数の神経を鍛えられますし、リズム感もよくすることができます。
他にも、自転車も良いでしょう。
子供の移動手段として必要となってくるので、幼い内に乗れるようにしておきたいですよね。
自転車に乗れるようになる子供は、8割近くが「小学校に入学するまで」もしくは「小学2年生ぐらい」までだそうです。
最近ではキックボードやストライダーを小さい頃からあたえて、スピードに慣らせる何かに乗るバランス能力をつけ、数日で自転車に乗れるようになった子供も多いそうです。
子供にはどんなスポーツがおすすめ?
もちろんスポーツも運動能力をあげるために有効です。
そのスポーツが好きであると、楽しくて遊んでいる感覚で体を動かすことが出来ます。
しかし、子供がするには難しいスポーツも多いため、まだ小学校に入る前くらいの子供であればなかなか上手くできないというケースも十分に考えられます。
そんな場合は、子供でも簡単に出来そうなスポーツをさせることがおすすめです。
小さい子供でも簡単にできるスポーツの1つがサッカーです。
サッカーはルールがシンプルであり、道具もボールがあればよいため、気軽に楽しむことが出来ます。
また、特別なテクニックがなくても、何となくボールを蹴っているだけでも楽しめます。
また全身の筋肉を鍛えるには水泳もオススメです。
こちらは怪我も少なく、幼稚園や小学校の授業に備えて習わせる人も多くいます。
外に行きたがらない子供は、様々なことを体験させましょう
これだけ家の中で楽しめるものが増えたので、外で遊ぶより家の中で遊ぶ方が楽しいと感じる子供も多いでしょう。
そうして、外に行きたがらない場合も考えられます。
もし、子供に外で遊ぶ楽しさを知ってほしい場合は、気軽な散歩や買い物から始めてもかまいません。
外を歩くメリットとしては、テレビや動画などとは違い、五感で様々なものを感じます。
目で見て、耳で音を確かめ、鼻で匂いを感じ、触ってみた感触など
そうして、電車や車、鳥、散歩をする犬、道に咲く花や植物、スーパーでは様々な食材とレジをする人などを見ている内に、知らず知らずに知識として子供に身につくのです。
これは、実際に経験をしなければ得られない経験です。
子供が様々なものを見たり感じるなかで、外に出ることは楽しい!と子供の知的好奇心が刺激されれば、外に出ることに興味がさらに湧くでしょう。
もし、公園に行った際も、「砂遊びばかりしている」「色々なものをボーッと眺めている」など、アクティブに身体を動かして遊ばないからと言って、親が無理に違う遊びをさせようとしないようにしましょう。
まず子供の気持ちを優先し、子供を見まもりましょう。子供の興味はすぐに変わりますので。
外で遊ぶには、まず「子供自身が楽しい」ということが前提であり、楽しいからこそ能力が伸びるので、見守ることも大切です。
そして、自然に子供自身が興味を持てば、色々な遊具に興味が湧き、滑り台やブランコなど自分から遊具で遊ぶようになります。
はじめはうまくできなくて構いません、公園に行く度に少しずつうまくなっていきます。
いかがだったでしょうか?
子供の運動能力の向上には、まず外遊びが大切ということがわかりました。
外で遊ぶためには、まず子供自身が楽しいと思えるかどうかが大切です。
子供自身が楽しければ、自然と外に出たがるようになります。
もし、子供がなかなか外で遊びたがらない時は、外に行くことの楽しさが伝わっていないのかもしれません。
これは、スポーツにおいても同じです。
スポーツは、本来楽しいものであり、上を目指したり人と競うのは、まずそのスポーツを楽しめるようになってから考えればよいのです。
しかし、競い合うことや上を目指すことにフォーカスが当てられ、子供が楽しんでいるかを無視してはなりません
好きだからこそ、楽しみながら長い時間を取り組むことができるのですから。
また、スポーツも人によって、「向き不向き」、「好き嫌い」があることも覚えておきましょう。
親が野球を好きだからといって、子供も好きというわけではありません。
外遊びでもスポーツでも、子供自身が楽しいと感じれば、後は自主的に行動を起こします。
まずは外遊びやスポーツの楽しさを無理なく伝えていくことが、子供の運動神経向上には必要でしょう。
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