夢や憧れがあると勉強のやる気やモチベーションが上がるって本当!?


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夢や憧れがあると勉強のやる気やモチベーションが上がるって本当!?

夢を持てば勉強のやる気やモチベーションは大きく変わる

夢や憧れがあると勉強のやる気やモチベーションが上がるって本当!?

勉強に対するやる気が出ない子供も、多くいるでしょう。
数日間は一生懸命勉強しても、そのやる気を持続させるのが難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。
なぜやる気やモチベーションを維持することができないのか…

それは、子供が自分の目標や夢を達成するために勉強することが重要だと考えられていないか、または子供自身が勉強の必要性を感じていないということです。

モチベーションは古くから心理学の研究対象であり、科学的な探求が続けられてきました。その研究の結果を紹介したいと思います。

勉強のやる気(モチベーション)を上げるためには、ズバリ【目標設定】と【報酬】が必要です。

【目標設定】とは子供自身が、どうなりたいかということです。

今回は、目標設定をより理解しやすくするために、目的や夢、憧れという言葉に置き換えて説明をいたします。また、報酬とは、その目標を達成することで得られる喜びのことです。例えば、お金や名声、他の人に喜ばれることや求められることなどが含まれます。今回は、勉強のモチベーションを高めるために、夢や憧れを目標設定として考えてみましょう。

目次
  1. 夢や憧れがあると勉強のやる気やモチベーションが上がるって本当!?
  2. 自分のための夢や憧れが、やる気やモチベーションを上げる秘訣です。
  3. やりたいこと・してみたいことから夢を考えモチベーションを上げよう
  4. 目標は小さくして勉強の習慣づけを行いましょう
  5. どうしても夢や憧れを持つことができない子供への対策

自分の夢や憧れを持つことが、やる気やモチベーションを高めるコツです。

誰でもですが、勉強に意味がないと感じると、誰でもやる気が出ず、モチベーションが下がってしまいますよね。さらに、勉強の目的が自分の興味や欲求ではなく、「親に言われたから勉強する」とか、「親を喜ばせるために勉強する」というように他人のためだと、やる気やモチベーションを持続させるのは難しいものです。

目的が他人が中心になっているおり、自分が中心ではないからです。

人は自分の望むことややりたいことが中心になるときに、やる気やモチベーションを得ることができるのです。

勉強をすることで、「自分にとってプラスになっている」とか「夢に少しずつ近づいている」と実感できると、自然とやる気やモチベーションが高まってくるのです。

また、夢や憧れは一つだけという制限はありません。
いくつも夢をもって構いません。もっと気楽に考えて構いません。

夢がないと言う子供もいますが、そうした子供たちは一つの夢に集中しがちです。しかし、夢や憧れを最初から制限する必要はありません。「今の自分がやりたいこと」や「将来の自分がやりたいこと」をたくさん考え、実現しやすいものからどんどん挑戦していきましょう。サッカーやボルダリング、演劇、執筆、海外旅行など、楽しそうなことはたくさんあります。まずはやりたいことに取り組むことで、自分自身が喜びを感じ、活力が湧いてきて、さらに多くのことに挑戦したくなるでしょう。そして、様々な経験を通じて、子供自身が本当に嬉しいことややりたいことを明確に理解できるようになります。

やりたいこと・してみたいことから夢を考えモチベーションを上げよう

モチベーションを上げよう

夢や憧れを持たない子供は、自分が楽しんでいることを通じて将来を考えるのも良いでしょう。

人に何かを教えるのが好きなら、小学校の教師になったり、病気の人を支えたいなら医者や看護師を目指したり、サッカーを楽しみたいならサッカー選手になったり、宇宙に行く夢があるなら宇宙飛行士を目指すのも良いでしょう。理由が漠然としていても問題ありません。

より多くの職業や仕事について知りたいなら、村上龍さんの「13歳のハローワーク」や、池上彰さんの「なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えてほしい大切なこと」という本をおすすめします。
現在では13歳のハローワークウェブサイトもありますので是非ご覧ください。
「13歳のハローワーク」では、興味を持っていることに基づいて多様な職業の紹介や、実際にその職業に就いている方々のインタビューも掲載されています。
いろいろな仕事を知り、考えた結果、この仕事は面白そうだな、素敵だな、楽しそうだなと感じたら、それを自分の目標や夢にしてみればいいのです。

そして、もっとモチベーションを上げるために必要なことは、もう一歩夢や目標を具体的に調べることです。
例えば、小学校の先生を目指すなら大学進学が必要ですし、サッカー選手を目指すなら強豪校への進学が求められます。これらを子供たちに理解させ、早い段階から準備を始めることが大切です。

もし子供がサッカー選手になることを夢見ているなら、希望する高校の偏差値や通学エリアを調べることが役立ちます。今の時代、インターネットを使えば情報を簡単に得られますし、さらに詳しい情報が必要な場合は、親が一緒に問い合わせをするのも良いでしょう。
目標に向かって調査を進めることで、自分がその目標に向かって進んでいる実感が得られ、自然とモチベーションが高まります。

目標は小さくして勉強の習慣づけを行いましょう

職業や夢があるなら、次は日々の行動が重要です。目標に向かって細かく計画を立て、毎日実行することで、モチベーションを保つことができるでしょう。

ただし、ここで注意をすることは目標を高くしすぎないことです!

例えば、全く勉強をしていない状態から急に1日に3時間勉強することを決めると、目標を達成できないことが増えてしまい、逆にやる気が失われてしまうことがあります。

まずはカンタンな目標を立てます。
机の前に座る、次に筆記用具を出す、1~2ページ勉強するもしくは10分勉強をするという目標の立て方から行います。
日々の勉強が難しく感じれば、基礎的なところから勉強をしてもかまいません。
家庭教師をつけたり塾に通ってもよいでしょう。
問題がわかれば、理解ができれば、勉強はおもしろく感じるものです。
点数が取れることで、一種のゲームのようだとも感じられるようになるのです。
そして、毎日勉強をしてもあまり苦にならないと習慣が身につけば、少しずつ目標をあげていけばいいのです。
勉強の習慣さえ身につけば、モチベーションを上げ続けなくても勉強が可能になります。

どうしても夢や憧れを持つことができない子供への対策

夢や憧れを持つことができない人への対策

夢や憧れを持つことは大切ですが、根本的に将来どうしたいのかを考えることができない子供も多くいます。
この場合は、まず「子供自身が興味のあること」「子供自身がやっていて楽しいこと」に取り組んでいくことが大切です。
遊びでも、スポーツでも、勉強でも、趣味でも構いません。

夢がない子供は、夢を持つことができないのではなく自分は何が好きなのかを自覚していないだけなのです。

様々なことに手を出すことは、一見すると広く浅く身につかないような悪い印象があるかもしれません。
しかし、自分の興味や夢がわからない場合には、スポーツも勉強も趣味もやってみたいと思ったことから取り組むことが重要です。
なぜなら、やりたいことをやってこなかったから、ヤル気が沸かなかったという可能性や、やりたいことに出会えてなかっただけという可能性もあるからです。

夢はやりたいことの延長となるので、子供がこれまで好きだったことや得意だったことをピックアップしてもう一度やらしてみるのも良いでしょう。
他にも家族や友達から、何かに誘われたらとりあえずやってみる、テレビやニュース、ネットで見たことがやってみたくなればまずはやるのが良いでしょう。
大勢の人の前で歌を歌いたい、外国の方と話したい、外国へ行ってみたい、おもしろい動画を撮影して皆を驚かせたい何でもかまいません。
子供が何かをしても頭ごなしに、否定をしないようにしましょう。
ヤル気の芽をつんでしまうことになりかねないからです。
うまくいく場合もありますが、やってみて失敗することも多いのが普通なのです。
重要なこととして、子供がやりたいことは、親が喜ぶこと、周りが喜ぶことを基準にしなくてかまいません。
大事なことは子供自身がやりたいか?やってみてワクワクするか?どうかが大切です。
毎日苦もなくできることこそ、他の人よりその物事に取り組めて、本人が伸ばせるポイントだからです。
そのうち毎日しても楽しいと感じられるものを見つければ、毎日が楽しくなりそれだけで他のやる気やモチベーションも自然と上がります。
夢がなくても好きなことやワクワクすることをすれば、その内これに絞りたいや集中したい夢や目標が見つかってくるでしょう。

やる気やモチベーションをずっと維持していくことは、簡単なことではありません。
勉強をしている中でやる気やモチベーションが途切れてしまうことがあります。
そのような時こそ、夢や憧れを思い出せば再びモチベーションが湧くでしょう。

夢や憧れを持っている人は、自分の中に確固たる目標が存在しています。
疲れたり迷った時は、その目標を達成するために勉強をすれば良いと振り返ることです。
忘れてはならないのは、勉強というのはそれが目的なのではなく夢や憧れを達成するための単なる手段に過ぎないという点です。
そう理解しておけば、勉強は苦痛なものではないということがわかるようになります。

夢や憧れをなかなか持てない人も、様々なことをやってみることで自分の夢は何なのかということに気づいていけます。
また勉強は、将来の選択肢を広げるためのチャンスと考えることもできます。
学校の先生や医者のような職業だけではなく、建築士、保育士、警察官などの学校に行く際も勉強は必須になりますし、海外留学をするサッカー選手などで考えてみても語学の勉強が必要ですし、クラシックの演奏家になるには音大に行くための勉強が必要になります。
夢を探しながら、夢が見つかった際により多くの選択肢から選べるようにと考え学力を高めるのも良いでしょう。
小学生や中学生のうちから自分が将来どのような仕事をするのか?そしてその仕事につくために具体的にどうすればよいのか?と考えていけば勉強へのやる気やモチベーションを維持していけます。

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