参考書って書き込みOK?上手な選び方や使い方をご紹介!


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参考書って書き込みOK?上手な選び方や使い方をご紹介!

シリーズ私立中講座

学校の勉強をするときには教科書を使いますが、受験勉強をするときは問題集や参考書を使う方が多いでしょう。問題集は掲載されている問題を解くという、効果的な使い方が明確です。しかし、参考書の効果的な使い方については、今ひとつわからない、という方は少なくないのではないでしょうか。受験勉強をする際には、参考書は必須アイテムだといわれています。本記事では、参考書の効果的な使い方や上手な選び方について詳しくご紹介します。ぜひ、受験勉強の参考にしてください。

目次

参考書とは?教科書と何が違う?

そもそも参考書とはどのようなものを指すのでしょう。参考書は、大きく分けて「講義書」と「問題集」の2つの種類に分けられます。問題集と参考書は別のものだと認識することが多い傾向にありますが、問題集は参考書に含まれます。講義書は、著者が予備校で行った講義の内容がまとめられたものが大半です。しかし、授業で書かれた板書とは異なり、授業で行う説明のすべてが含まれています。そのため、講義書は説明が細かくなされており、内容が充実している印象を受けるでしょう。

問題集は、演習問題を集めた教材のことを指します。講義書のように詳しく説明はされておらず、数学であれば公式、英語であれば文法などの説明が載っている程度です。問題集は、演習問題を解くことによって学習した内容が定着します。

教科書は、文部科学大臣が行う検定に合格したもので、学校で教科を教える中心的な教材として使われる図書という定義です。参考書と大きく異なる点は、文科省の検定を通過している点があげられます。非常に厳しいといわれている文科省の検定に通過するには、度々送られてくる文科省のフィードバックに対応する必要があります。そのため、講義書と比較すると、教科書には著者の意見が反映されません。

イラストが豊富であるなど、おもしろく勉強ができるようなエンターテインメント要素は講義書のほうが強いといえます。また、教科書は解説や補足はすべて授業内で行われる前提で作られているため、講義書と比較すると薄くなる傾向にあります。

教科書よりも講義書のほうが優れている印象を受けるかもしれませんが、あくまで勉強の中心は教科書です。学校の授業で教科書の内容を勉強し、講義書はわからないところを復習するために使用するとよいでしょう。問題集を使って演習問題を解く勉強をすれば、さらに効果的に学習することができます。

参考書の上手な選び方とは?

参考書は勉強に役立つものですが、参考書選びが受験の合否に大きくかかわるといっても過言ではありません。実際に書店に足を運んだり、インターネットで調べたりして、参考書の種類の豊富さに驚いた経験がある方も少なくないでしょう。
ここでは、受験勉強により効果的な、参考書の上手な選び方についてご紹介します。

自分のレベルに合った参考書を選ぼう

自分の学力レベルに合った参考書を選ぶことが重要です。自分のレベルに合っていない参考書を選んでしまうと、勉強の効率が落ちるだけではなく、自信をなくして反対に自分の実力を過信してしまうことにつながります。現状で5~6割程度自力で解けそうなレベルのものを選ぶのがおすすめです。なぜ5〜6割なのかというと、数ある入試の合格点の得点率とも合致するためです。

7割以上解ける参考書では、得られるものが少ないという問題が生じます。反対に、2〜4割程度しか解けない参考書では、自信をなくしてしまって勉強に対するモチベーションが下がってしまいます。自主学習で参考書を使う際には、5〜6割程度解けそうな難易度の参考書を選ぶようにしましょう。

実際に書店へ足を運び、自身で選ぶ

近年は、インターネットで本を買う方が増加していますが、インターネットでは実際の本の中身を確認できないのが難点です。「○○日で完全マスター!」などといった魅力的なタイトルの参考書も多くありますが、タイトルだけで選ぶことは避けましょう。評判がよい教材でも、自分に合うかどうかわからないため、必ず書店で中身を確認することが大切です。

また、保護者の方に参考書を選んでもらうことも避けましょう。自分が気に入らない参考書を使っても、学習に対するモチベーションは上がりません。自分自身で書店に足を運び、選ぶことが大切です。

学校や塾の先生、合格した先輩におすすめされたもの、もしくは合格体験記に載っている参考書を選ぶ

実際に書店に足を運ぶと、参考書の種類が多く選択肢が絞れない、ということもよくあります。選択肢が多過ぎて候補が絞れないときは、先生や先輩におすすめの参考書を聞いてみるのも1つの手です。学校や塾の先生は、生徒の成績状況をよく理解しているため、学力レベルに合った参考書をすすめてくれるでしょう。

実際に志望校に合格した先輩が使っていた参考書も非常に参考になります。身近に志望校に合格した先輩がいない、という場合はインターネットで自分の志望校に合格した方の体験記を調べてみる方法もおすすめです。実際に合格した方たちが使っていた参考書は、志望校に入る可能性を上げてくれると考えられます。

志望校の合格体験記が見つからない場合は、書籍販売サイトのレビューを参考にしてもよいでしょう。しかし、すすめてもらった参考書が必ずしも自分に合うとは限りません。聞いたことを信頼して買うのではなく、中身をきちんと確認してから買うようにしてください。

実際に使っているところを想像してみる

参考書を買ってみたものの、その参考書を使った勉強方法がわからず本棚の肥やしになってしまうこともあります。自分に合った使い方ができる参考書を選ぶことも重要なポイントの1つです。参考書の巻頭には、使い方について記載しているページがあるものが多いため、参考にしてみましょう。

また、解説の読みやすさも使いやすさと比例します。参考書の解説は、それぞれ個性があります。イラストや図が多いものや、文章での解説が多いものなどさまざまです。自分で読みやすい、理解しやすいと感じた参考書を選ぶことがモチベーションにつながります。自分が実際に使っているところが想像できる、使いやすい参考書を選びましょう。

参考書の上手な使い方

参考書を選ぶだけでは勉強にはなりません。実際に参考書をうまく使うことが、効果的な学習につながります。ここでは、参考書の上手な使い方について詳しくご紹介します。

1冊の参考書を何度も繰り返す

参考書を何冊も買うのではなく、1冊に絞ってやりこむことが上手な使い方のポイントです。記憶の定着に重要なことは、反復することです。そのため、1冊の参考書を何度も繰り返す勉強方法はシンプルで効果的な方法といえます。『東大首席が教える超速「7回読み」勉強法』の著者が推奨する「7回読み勉強法」はその1つだといえるでしょう。

「7回読み勉強法」の手順は以下の通りです。

まず、章のタイトル・見出しを拾い読みします。最初に参考書を読むときは、全体的な構成をつかむことに集中しましょう。このとき、参考書の全体像を脳内に描くことが大切です。次に、3行ずつななめ読みをします。

2回目も流し読みになりますが、1回目より細かく、1回目でつかんだ全体像を意識しつつ3行をひとまとめに読みます。

3回目は、2回目と同じ要領でキーワードを拾う大ざっぱなななめ読みを心がけましょう。じっくり読みこまないことが大切です。3回読むことによって、参考書の全体像をつかむことができます。

4回目は普通の速度で、キーワードを拾うような感覚で読みましょう。このときは、まだ内容をしっかり理解していない状態で問題ありません。

5回目からは、少しずつ内容を読み込むように意識します。それぞれの段落やページで説明されていることや、要旨をつかむように読み進めましょう。

6回目は、細かく読み込む、つまり熟読をしましょう。具体例や論点、キーワードの意味などもしっかり確認しながら、脳内に参考書の要約を写し取るようなイメージを心がけて熟読しましょう。

最後になる7回目は、これまでに頭に入れた内容を確認し、定着させます。どこに何が書かれていたかを答え合わせするような感覚で読みましょう。

間違えたところをチェックする

問題を解いて間違えてしまった箇所は、必ずチェックするようにしましょう。チェックをしておくことで、ミスをしやすい傾向を分析することができ、復習する際にも重点的に行うことができるためです。また、教科書で解けない問題があった場合も、参考書で似た問題を探してチェックしておくとよいでしょう。参考書には、教科書には載っていない別の観点からの考え方やテクニックが記載されているため、参考書を活用することで、基本的な内容の理解をすることができます。

参考書の模範解答の解き方やポイントをしっかり確認し、わからなかった問題をもう一度解いてみましょう。このとき、わからなくてもすぐに解答を見ることは避けます。わかった気になるだけで、すぐに忘れてしまって同じような内容の問題が解けない、ということになるからです。少なくとも10分ほどは考えてみるようにしましょう。

テスト形式で復習する

参考書で知識を得ることができたら、問題集などを使ってテスト形式で復習してみましょう。記憶は、インプットするときではなく、思い出すときに定着するといわれます。テストをすることによって、思い出すプロセスをたどることができます。問題集だけでなく、自分で小テストを作ってもよいですし、単語カードや赤シートを使用してもよいです。

参考書の選び方や使い方を習得して、受験に向けて独自で勉強しながら合格を目指すことはできます。しかし、独学では、限界があるのも確かです。志望校の入学試験対策は、確かな合格実績がある進学塾に通うことで、独学では身につけることが難しい知識やスキルが習得できます。

東海地方を中心に中学受験・高校受験の対策コースを展開している「THE進学塾名進研」では、難関校をはじめとする、合格実績とそこから生まれた合格メソッドをもとにしたカリキュラムで、生徒様1人ひとりに寄り添いながら指導を行っています。中学受験・高校受験の対策コースを受講して、志望校に合格された生徒様の声は、以下のページでご覧いただけます。

参考書に書き込みはしてOK?

参考書に書き込みをしてもよいのか、気になるという方も多いのではないでしょうか。参考書の上手な使い方の1つとして、書き込みながら勉強をする方法があげられます。参考書に書き込む以外の方法だと、参考書の内容をノートにまとめる方法があります。ノートにまとめる方法もよい方法ですが、書き方やまとめ方などにこだわると、勉強時間がそれに割かれてしまいます。

参考書に直接書き込んでおけば、試験会場に持っていく際にも、わざわざノートを持っていくのではなく、参考書1冊で補うこともできます。ここでは、参考書に書き込みをする際のコツをご紹介します。

書き込みに向いている参考書かどうかを確認する

参考書には、書き込みに向いているものと向いていないものがあります。向いていない参考書に書き込みをしてしまうと、勉強の効率が下がったり、不要になったときに買い取ってもらえなくなったりするので注意しましょう。書き込みに向いている参考書とは、単語帳などの暗記系や、解説講義部分がメインになっている講義書タイプのものです。単語帳や講義書はインプットを目的としているため、その都度メモを書き込んでおくと勉強の効率も上がります。

いつか参考書を売る場合の書き込みのコツ

将来的に、不要になった参考書を売るという方も少なくないでしょう。参考書の買い取りの際に判断の基準になる点は、その参考書を別の受験生が問題なく使えるかどうかということです。参考書に書いてある内容が読み取れない、という状態では買い取ってもらうことは難しいでしょう。そのため、書き込みをする際は塗りつぶすのではなく、蛍光ペンを使用したり、補足事項を書いたりという程度にとどめ、元の文章を残すことを意識しましょう。

また、すべてのページにわたってしっかり書き込みをしている場合も、買い取りが難しくなります。書き込みをし過ぎてしまうと、おのずと書き込みをした方に特化した参考書になります。そのため、次に参考書を使う方が読んでも参考にならなかったり、頭に入りにくかったりということにつながります。
直接書き込むのではなく付箋を使うと、売るときに付箋を外せば綺麗な状態になるので、付箋を使う方法も1つの手です。不要になったときに参考書を売ることを検討している方は、注意して書き込むようにしましょう。

参考書に書き込む場合の注意点

参考書に書き込みをする場合、注意をしておくとよいポイントをご紹介します。

書き込みに適している箇所に書き込みをする

前述でも少し触れましたが、講義書などのインプットが目的の参考書は書き込みに適しています。反対に書き込みに向いていない参考書は、問題集や、演習問題のページです。演習問題がたくさんあるページや、問題集に書き込みをしてしまうと復習するときのヒントになってしまい、繰り返し演習ができません。

解答や解説のページに書き込むのは問題ありませんが、問題文が掲載されているページへの書き込みは避けましょう。解答や解説ページの書き込みに特に適している教科は、数学や理科、社会です。わからない単語についてや、解答のプロセスに対して自分の言葉で記しておくのがおすすめです。

問題集や演習問題のページに書き込みをすべき点が1つだけあります。それは、間違えた問題へのチェックです。間違えたところにチェックを入れることは、参考書を使った勉強において重要なポイントです。間違えやすい問題の傾向を分析することが可能になり、テスト直前にチェックを入れた問題だけを重点的に復習することもできるためです。

書き込むことだけで終わらないようにする

書き込みをすることによって勉強したつもりになってしまうこともあり得ます。参考書に書き込みをするだけで満足していては意味がありません。また、書き込みをし過ぎると、重要なポイントがわからなくなってしまうこともあります。補足が必要な理由や、書き込む内容が重要な理由を常に自問することによって、書き込みをし過ぎることは避けることができます。目的を明確にし、書き込むことが大切です。

参考書をコピーして勉強する

英語長文や国語の長文読解であれば、コピーして勉強する方法がおすすめです。文章を読むときに、解答の根拠となる箇所には目印を付けると問題が解きやすくなります。参考書に直接印を付けると復習するときに使えなくなってしまうので、コピーを取ったもので問題を解くのも1つの手です。

気に入った参考書を書き込みでさらに使いやすく

参考書は受験勉強をする際には、必須ともいえる教材です。参考書を選ぶときは、必ず自身で書店に足を運び、中身を確認してから選びましょう。書店で参考書を目の前にすると、どれも魅力的に見えて、複数の参考書を買い揃えたくなる方もいるかもしれません。しかし、参考書の上手な使い方は、1冊の参考書を繰り返し解く方法です。間違えた箇所をチェックし、何度も復習するようにします。また、参考書に書き込みをする方法も、効果的です。参考書が書き込みに適しているかどうかを確認し、効率を上げて勉強することを心がけましょう。

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