部活と勉強を両立させるため工夫・コツ。最初の約束と勉強のポイントを紹介
中学から本格的に始まる部活動ですが、子供自身はもちろん親としても楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
野球、サッカー、バスケットボール、吹奏楽、ダンス、柔道、剣道など様々な部活動があり、憧れの選手や先輩のようになりたいという想いで始める子供もいます。
しかし、部活動をすると長時間の練習に時間が割かれ、練習時間や試合などが多い部活では体力を使い切って勉強をする余裕がなくなるかもしれません。
そんな中で子供がちゃんと勉強ができるのか、と悩む方も多いでしょう。
しかし、実際に有名人の中にも文武両道の人も多くいるので、部活と勉強の両立はできないわけではありません。
文武両道にするためにはどういった工夫が必要なのでしょうか?
今回は部活と勉強を両立するための工夫や、両立をするための親ができるサポート方法について紹介いたします。
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- 目次
部活動をした場合としない場合の1日の時間の違い
部活をしなければ、5時限目まで授業がある日で2時半頃、6時限目まで授業がある日で3時半頃に授業が終わります。
平日の部活動は午後5時~6時くらいまであるところが多いでしょう。
さらに部活によっては土日に練習や試合などがある場合もあります。
このように部活をしている場合としていない場合では、平日では一日に3時間か4時間程使える時間が変わりますし、休日も部活があれば半日~ほとんど1日使うこともあるでしょう。
しかし、どの人も1日24時間しかありません。
必然的に部活をすると勉強に使える時間が減りますので、効率的な勉強が必要となります。
効率的な勉強とはまとまって勉強の時間を確保するように工夫することではなく、例えば以下のようにうまくスキマ時間や通学などの無作業時間を勉強時間に変えることです。
・通学中に勉強をする
・授業が終わってから部活までの時間や休憩時間などの時間に勉強をする
・1日に短い時間(10分~)でも勉強を習慣とする
中学生や高校生では部活も遊びもしたいこともたくさんあるでしょう。
帰宅してからまとめて勉強をするよりも、好きなことをしたいと思うかもしれません。
子供たちにとって、毎日勉強の時間確保のために、スケジュール調整をするのは難しく、必然的に継続性も低くなってしまいます。
そこでまとまった時間で勉強をするのが難しければ、まずは上記の方法で勉強をすることをオススメします。
スキマ時間などであれば調整しやすく、習慣化しやすいのもメリットです。
上記の方法ですと一回一回の勉強時間は短いですが、複数おこなえばそれだけでかなりの勉強時間を確保することができます。
部活をすれば疲れと眠気もあり勉強に使える時間も減るが…
部活動をすると特に運動部では体を動かすので、当然体は疲れますし、疲労により眠気もあるでしょう。
そのため、勉強と部活を両立する際に考えたいのが、眠気対策になるでしょう。
眠気がひどければ、勉強にも集中ができず、モチベーションも上がらないかもしれません。
そこで、眠気がひどい場合はまず仮眠をとる方法もオススメをします。
世界的な企業のグーグルやアップル、マイクロソフトも職場で仮眠を取り入れており、仮眠をすることで眠気がとれるほか認知能力と注意力の向上を見込めます。
仮眠の際は15分~20分程度が良いとされており、目覚ましタイマーをかけるか、家族に起こしてもらうかなどして仮眠をとるようにしましょう。
30分以上仮眠をとると、脳が覚醒しにくい深い眠りに入り、学習効率が上がらなくなってしまいますので、注意しましょう。
疲れすぎている場合は思い切って勉強をせず仮眠をとる、時間を区切って好きなことをするなどしてメリハリをつけるようにしましょう。
やる気を待つよりやる気をつくる 「とりあえずやってみる」が大事
また、部活による疲れは眠気を増すだけでなく、勉強のやる気も下げてしまいがちです。
心理学者のクレペリンが発見した人間にかかる作用に、「作業興奮」というものがあります。
かんたんに言ってしまうと、「やる気が起きない時でも一度作業を始めると段々とやる気がわいてくる」というものです。
暇つぶしでやり始めた単純なゲームに気づいたら熱中していた、やりたくない掃除もやりはじめるまでが大変で、いざやりはじめてしまえばテキパキできるなんて経験をされた方も多いのではないでしょうか。
勉強にもこれが当てはまります。成功させるコツは、「いきなり難しい問題からはじめない」ことです。短時間で問題が解けた、正解できたなどの成果が見える方がやる気は上がりやすいです。
はじめは、一問一答や空欄補充形式の問題など比較的短時間でサクサク解いていけるものからはじめるのがオススメです。
あえてキリがわるいところで終える
同じく心理学者ツァイガルニクが示した「ツァイガルニク効果」というものがあります。
端的に言えば、「しっかりと完了したものより、中途半端な状態、目標が達成されていないものの方がよく覚えている」というものです。
たとえば、レッスン2つ分の提出課題があるとき、レッスン1つ分をキリよく終わるより、レッスン1つ分完了まであと1問というような中途半端な方が、もう1レッスン分にとりかかりやすくなるといったものです。
勉強は、そのときだけ頑張れば完結するというものではなく、積み重ね・継続性がとても大事です。次に自分自身がとりかかりやすくしたりするための工夫もあるといいですね。
部活をしているからこそ勉強に活かせるポイントもある
部活をしているからこそ勉強に活かせるポイントもあります。
それは、部活では日々の練習により少しずつうまくなることを実感できることです。
勉強も同じで、毎日勉強をして少しずつ身につくものです。
部活で自己効力感が増せば、勉強面でも日々勉強をすれば自分の目指す学校に合格ができるのではと考えられるようになるでしょう。
また部活動では、ライバルと競い合うことにより実力が上がります。
勉強でも同じ様にライバルをつくることで、勉強のモチベーションを上げることができます。
ライバルは複数人いてもよく、成績が近いライバルといつか追いつきたいライバルがいても良いでしょう。
また部活内の仲間と一緒に勉強をするのもよいでしょう。
競い合うのもよいですし、よく勉強ができる人の勉強法や考え方を学ぶのもよいでしょう。
部活と勉強の両立をするための親のサポート
部活は、子供の成長に大きな影響を与えます。
子ども自身が自分のやりたいことをして、心身を鍛え、先生や先輩との上下関係を学び、部活動をして得られる友達もいるでしょうし、仲間との協働性を育むこともできます。
しかし、部活も大切なのですが、勉強ももちろん大切です。
子供が部活を始める前に、子供と約束をするのも一つの方法です。
それは、例えば「部活をすることにより成績が著しく下がったり勉強をしなくなったら、部活をやめる。」というような約束です。
厳しいルールのように感じるかもしれませんが、最低限のルールを事前に決めることで子供自身が成績に対して意識するようになりますし、万が一成績が著しく下がった場合も「勉強をすると約束をしたよね?」と話すことができます。
もし、子供と事前に約束をせずに部活で成績が下がった際に急に「部活を辞めなさい。」と言っても、子供は反抗し、親子間の溝が深まる可能性にもなりかねません。
子供の将来を考えれば勉強を頑張ってほしいという気持ちもあるでしょうが、部活も楽しんで頑張ってほしいという方も多いのではないでしょうか?
自分自身を振り返ってみて、部活動が楽しかった、良い思い出があるという方もたくさんおられることと思います。
しかし、部活をするとなると勉強に使える時間も限られ、部活動による疲れや眠気もあるでしょう。
そのため部活と勉強の両立には、時間の使い方や勉強方法の工夫、親のサポートも必要となります。
部活動は本人が好きなものを追求し、努力をする力も人間力も、心身も向上させることができます。
ぜひ部活と勉強の両立に今回の記事を参考にしてみてください。
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