子どもの考える力を養う方法


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子どもの考える力を養う方法

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子どもの考える力を養う方法

今回は、特に小学生低学年のお子さまを持つ保護者の方向けに、子どもが考える力を養うための方法を紹介いたします。もちろん、子どもがもっと高学年になった保護者の方にも役立つこともあると思いますので、ぜひご一読ください。

子どもが考える力を養うために身近にできる方法

子どもが考える力を養うために身近にできる方法

・子どもの疑問に対して、一緒に調べたり、本人に考えさせる

子どもから「なんで?」という質問があった時、それは子どもの考える力を育むチャンスです。
一緒に調べたり、子どもに寄り添いながら考えるように促したり、一緒に考えてあげることも考える力を養うのに役立ちます。

例えば、「ミーアキャットってどんな生き物?」と聞かれた時に、「どうやったらわかると思う?」や、「確かに。そのやり方ならわかりそうだね。やってみよう」などの声かけをして、子ども自身で答えの出し方自体を考える(図鑑で調べるなど)、考えた方法をすぐに実践する(図書館や本屋に図鑑を見に行く)といった習慣や姿勢を育む事は、子どもの成長の上で非常に意味があることです。
さらに子どもに考えてもらうために「ミーアキャットはどこに住んでるかわかる?」など疑問を掘り下げるための質問を投げかけるも良いでしょう。
特に低学年のうちは、答えの出し方や見つけ方のアイディアが出にくいことがあります。
それは、1つのものを多面的に見る視点、細分化して見る視点がまだ出来上がっていないことが1つの要因です。
多面的に見たり、細分化して見たりする視点を育む上で、(子どもが答えの出し方に戸惑っていたら)「この問題のまずここの部分はどうやったらわかると思う?」「まずはこのことについてだけ考えようとしたらどう考える(調べる)?」などと、答えの出し方を考える上でヒントになるようなアドバイスをしてあげるのも良いでしょう。
ヒントから、子どもが考え、答えを導くために工夫することで、似たような問題に直面した時、どう対処すればいいか、そのプロセス自体も知識としてよく記憶に残るようになるでしょう。

・物事に対して「なぜ?」と考えさせる

子どもが考える力を養うためには、物事に「なぜ」という疑問を持つことがポイントになります。
一緒に生活をする中で、子どもの身の回りの物事について質問を投げかけることもよいでしょう。
「なぜガードレールがあるのかな?なぜガードレールって白いのかな?」
こういった疑問を投げかけることで、子どもは自分の頭で考える癖がつくだけでなく、いろんな物事について興味を持ったり、疑問を持ったりして深く考える癖がつきます。
また、身近にある物事には、意外と大人にとっても、当たり前すぎて深く考えたことがないものも多くあると思います。こういった常識的なことについて疑問を持ち、考えることは、将来子どもたちが社会に出てからも役立つ、既成概念、常識にとらわれないゼロベース思考、ラテラルシンキングの素地ともなっていきます。

・自分で考えさせて、選ばせる

子どもと生活をすると、ご飯は何を食べる?限られたお小遣いで何を買うか?習い事は何にするか?
など選択をするシーンがたくさんあります。
その際は、子どもに情報を与えて、考えさせたうえで子ども自身に選択させる機会を設けましょう。
そして、選択をした理由を話してもらうようにしましょう。
習い事であれば、目標を聞いて、それをやり遂げるように持っていくのも効果的です。

・子ども自身の考えを主張させる

子どもには、自分で考えたことを、主張させるようにしましょう。
例えば、子どもが兄妹喧嘩をした場合も、お互いの主張を言わせるようにしましょう。
その際の主張は、頭ごなしに間違っていると言わずに、双方の主張、親の意見も取り入れ、解決策を一緒に考えましょう。

「これが正しいので、こうしなさい」と言い、子どもに対して強制力を働かせることをしすぎてしまうと、自分自身で考える、自分の思ったことを表現する習慣付けにマイナスの影響が出てしまうおそれがあります。
そして、言われたことだけをする受け身的な行動習慣がついてしまう可能性があります。

反対に、子ども自身の考えを主張させることで、考えを表現できる自主性も養うことができます。

もちろん、他人に子どもが迷惑をかけてしまった場合など、しっかりと正しいことを教えなくてはいけない場面もあります。
その場合もなぜいけないと思うかや、自分がしたことで相手にどんな影響があるか、どんな思いをさせているかなどを子ども自身に問いかけ、答えを見つけさせ、自分発の考えから、行動や考え方を変えることに納得できるよう促す方が良いでしょう。

・子どもの話に質問を投げかけて、考えさせ、説明をさせる

論理的に考え、話すようになるためには、子どもに質問を投げかけるのもよいでしょう。
ここで日常生活で使える子どもの成長につながる声かけをご紹介します。
「なるほどね。ちなみにもう少し短くまとめるとどういうことになるかな?」
「なるほど。今話してくれた話の中で、1番大事なのはどこかな?」
この質問を投げかけることで、子どもは話を端的に説明する力が身につきます。
この時、注意をしたいのは、子どもに「あなたの言っていることがよくわからないから、もう一度言い直してみて」と言ったネガティヴなニュアンスの発言に受け取られないようにすることです。
相手に理解されない、自分の気持ちを分かろうとしてくれていないと思ってしまうと、「もういいや」といった気持ちになってしまい、話すのが嫌になってしまう事は、子どもだけでなく大人にでもあることだと思います。このような体験が積み重なってしまうと、自分で考えたり表現する子どもになってほしいのに、全く逆効果になってしまうことがありますので、注意しましょう。

「なるほど」など相手が言っていることを聞いていて、理解した(または理解しようとしている)ことが相手に伝わる言葉を枕詞におくのも有効でしょう。
「なるほど。もっと詳しく教えて。例えば、どういうことなの?」
抽象的で話がわかりにくい時は、例えば?と質問をすれば、子どもが具体的に説明をする力が身につきます。

「なぜ?」
なぜ?と質問をすることで、子ども自身に理由や出来事の背景を考えさせることができます。

「どうすれば?」
子どもが解決策を考えるための質問です。
会話に入れるだけで論理的に考え話す力が身につきます。

親の姿勢として重要な事は、「答えより「プロセス」を重視
考えること自体を褒めて、「思考好き、表現好き」な子どもへ

今までご紹介してきた、子どもの思考力、表現力を高める声かけ、会話の際、親が意識するべきポイントについてご紹介します。
思考力や表現力をはぐくみたいと思う時に、親がやってしまいがちなのか、子どもに「正しい答え」以外を認めないことです。
大人は、考え続けることを何十年もしてきていますが、子どもたちはまだそれを始めたばかりの段階です。
初めから、正解ばかりを追い求めていると、思考プロセスが広がっていきませんし、何より「考えること、表現することは楽しい」と言う気持ちを子どもに持たせることができません。
最初は、大人からするとなぜこんな考え方をするんだろう?だいぶ遠回りな考え方だな?全く方向性が間違っていると感じることも多いでしょう。
これは、「正解することが第一」と言う視点に立っていることが大きな要因です。まずは、自分自身で考える、考えたことを表現すると言う「プロセスが第一」と言う視点に立って、子どものがんばりを褒めてあげましょう。このことは、思考や表現に対する姿勢を養う上で、特に小学校低学年で大事になってきます。
例えば、「すごい考え方だね。私には思いつかなかったよ」「よく考えたね」「なるほど、そういうふうに考えていたんだね」等の言葉でプロセスを褒めてあげると良いでしょう。

「知識」は「考える」ことの土台

ここまで子どもの考える力の育み方というテーマでご説明してきましたが、その一方で考えることに欠かせないのが「知識」です。
新しい時代の学力について語られる際に見落とされがちですが、学習内容が進めば進むほど、知識が不足した状態では思考が深められなくなります。
 これまでお話してきたような子どもの考える力を育む取り組みに加えて、ご家庭などで多くの本に親しむことや、学校や塾での授業を通して、多くの知識を得たりすることは、相乗効果でさらに子どもの考える力を高めていくことでしょう。
その意味で、知識と思考のバランスをとった成長がとても重要になります。

考える力は、子ども自身が考えることを繰り返すことで育つものです。
今回思考力を高めるためにご紹介した方法は、難しいことではなく、普段の生活や会話で取り入れやすいものをご紹介しました。
子どもに考える力をつけてほしいと思った時に、今回の記事が少しでも役にたっていただければと思います。

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