子育てでイライラが止まらない…子供に疲れた 原因と現実的な改善法


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子育てでイライラが止まらない…子供に疲れた 原因と現実的な改善法

子育てでイライラするのが止まらない…子供には怒るべき?怒らないべき?

子育てで毎日がイライラして仕方がないなんてことありませんか?
そして子供に怒った日の夜には子供の寝顔を見ながら、今日は子供に怒ってばっかりで悪かったなぁと反省をしたり…
子供の面倒を朝から晩まで見るということは、仕事と変わらず大変なことです。
ベビーシッターや保育士など職業としてあるぐらいですから、子育ては立派な仕事です。

子育てでは、子供に社会で生きていくために、習得しなければいけない知識や技術、マナーなどを教えていかなくてはなりません。
しかし、子供はいつも大人の言う通りにできるわけではありませんし、時には言うことを聞かず親を困らせることもあります。
そんな「素直に言うことを聞かない子供」に対してイライラを感じて怒ってしまうことは、多くのパパやママが経験することです。
しかし、子供にイライラして怒ってばかりいると、自分が正しいのか間違っているのかもわからなくなります。

もちろん子供が危ない目にあいそうな時や間違ったときには怒ることは必要ですが、しかしイライラして怒ってばかりも子供によくないのではと考えますし、何よりイライラする本人が苦しいですよね。
テレビや本では「怒らない教育」が取り上げられています。
そうした「怒らない教育」をテレビや本を見て、これからは怒らないでおこうと決めても結局子供に怒ってしまったり…
一体どういう子育てをしていけばよいのか正解がわからなくなってしまい、育児ノイローゼにでもなりそうと思ってしまうかもしれません。
そこで今回は子育てで怒る方がよいのか怒らない方がよいのか?それぞれのメリット・デメリットを考え、イライラをなくせる方法についても紹介をします。

目次
  1. なぜイライラするのか?怒りすぎてしまうのか?
  2. 子供を怒りすぎるとどんな影響がある?
  3. 怒らない子育てのメリットとデメリット
  4. 怒ることも必要、だけど適度に
  5. イライラから解放されるかもしれない5つの方法

なぜイライラするのか?怒りすぎてしまうのか?

なぜ子育てをしてイライラしすぎてしまうのか?というと、【自分も同じように育てられてきたからである】というのが一つのポイントです。
「泣く子に怒りを覚える」「何回も同じことを言わないといけなくて怒ってしまう」「モタモタしている子供に怒りを覚える」など、これらはあなたの親が同じようにあなたに怒ってきたからが大きいのです。
そして、もしかしたらあなたの親自身も同じように祖父や祖母にそうやって育てられたから、その子育てが受け継がれていっているのかもしれません。
ですのでまず子供に対して怒るとき、どこで怒ってしまうのか、まず自分が怒るポイントを把握することが大切です。
ここで怒るポイントを把握した後は、昔あなたが小さいながらも「よく頑張った」ということを認めてください。
頼る親から怒られ、体も小さい子供ながら、親の厳しい言葉にめげずに頑張って育ってきたという事実を認識してみましょう。
そして、あなたの子供も昔のあなたと同じように頑張っているという事実に気づきましょう。

子供を怒りすぎるとどんな影響がある?

子供を怒りすぎるとどんな影響がある?

子供が何度も同じ間違いを繰り返したり、教えたとおりのことを全くやってくれないと、イライラしてつい怒りすぎてしまう時があります。
子供の間違いの中には、ときに人に迷惑をかけたり怪我などに繋がることもありますから、ある程度怒ることは仕方ありません。

ですがまず考えてほしいのは大人が怒るのは、大人が思っている以上の衝撃を子供に与えてしまうのです。

特に母親は、赤ちゃんなどの子供からすると絶対的な存在です。
母親に「喜んでほしい」、「認めてほしい」と子供が思っているなか、「母親を怒らせてしまった」「認めてもらえない」となると、次第に子供の自己肯定感が低くなってしまいます。
自己肯定感というのは、簡単に言えば子供自身が親から愛されて必要とされていると感じること、存在意義があると思え、自分はこのままでいいと感じることです。
愛情溢れる言葉や行動ではなく、怒られて文句ばかり言われると、子供自身が「親から認めてもらえない」、「愛されていない」、「自分は価値がない」、「どうでもいい人間である」というふうに思ってしまいます。
そして怒られてばかりいると、次第に子供は嘘をついて自分を防御したり、物事に関心をもたなくなる、反抗的になる、何かをする気力が減るなどの問題が出てきます。
そして子供自身が将来社会で生きていくのが大変になります。
また親自身も怒ることが増えると癖がつき、子供が言うことを聞かなければどんどんエスカレートして怒ってしまう問題もあります。

怒らない子育てのメリットとデメリット

自分のイライラで子供を怒るのはいけないことだと、怒らない子育てをする親もいます。
テレビや本でもよく怒らない教育法が取り上げられていました。

しかし、全く怒らないということには悪い影響もあることを知っておく必要があります。
子供が何をしても親が怒らない・注意をしないと、子供はそれが当たり前のことで許されることと感じます。
子供が好きなだけ遊んで時間を守らない、公園で他の子供の物を勝手に使うor取る、
また人を叩いたり殴ったり、電車で座り込むなど親に注意されないまま育つと子供はその価値観のままで行動してしまいます。
子供は人に教えてもらわなければ、何が良いのか悪いのかの区別がありません。
そのため、区別をつけられるように親が教える必要があります。
もし子供がワガママなまま大人になりますと、周りに迷惑をかけますし子供の人生にもマイナスに働きます。
そして放置していれば、やがては問題を起こすなどの危険性も考えられます。
全く怒らないということは一見優しいように思えますが、子供にキチンと教えていないため無責任とも言えるのではないしょうか。

怒ることも必要、だけど適度に

怒ることも必要、だけど適度に

しかし怒ってばかりで疲れてしまう親の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そうなんです、怒ることは親も疲れてしまいます。
そこで不要な怒りは減らす必要があります。
自分自身振り返ってみると無駄なことで怒っていること場合があります。
そこで下記のことを意識するだけで無駄に怒ることは防げます。

・出かける際は準備をする時間を早くし余裕を持つ
・おもちゃや本が壊れることは悲しいけれど、成長するためには通る道だと考える
・壊れやすいものなど子供に触ってほしくないものは、手が届かない所に置いたり隠す
・もし子供が壊してほしくないものを壊した際は自分がちゃんとできていなかったと思う
・子供は一度注意されてできるわけではない。それが普通
・上の子は下の子に対して嫌なことをするのは普通 → 上の子は下の子に親の愛情をとられたと嫉妬をするので当たり前
・他の子供みたいになってくれたらと思わないこと → 子供一人一人性格が違うので短所より長所に注目する
・子供は間違えて普通 人は間違えて教えてもらい成長をするもの
・年齢によってできることやできないことがあるのを知る

上記は、子どものできるレベルを高く設定しすぎると、子どもがそのレベルより下回った場合に怒ってしまうことを減らします。
はじめから完璧にできる子どもはいません。
失敗をしたり、教えられたりしてゆっくり成長していくものなのです。

イライラから解放されるかもしれない5つの方法

そうは言っても、子供へのイライラが止まらないという場合困りますよね?
なぜイライラしているのか自分の中で思っていることと本心がズレていると感情が解消されない場合が考えられます。
ここでは5つのイライラをなくす方法を紹介するので、是非ご覧ください。

1.イライラしてる場合、疑うことは「自分が子供に嫉妬しているかもしれない」。
イライラしている場合考えられるのが、意外と自分が嫉妬していることに気づいていない場合です。
自分は子供の時に親からひどい扱いを受けたと思える場合や、可愛がってもらえない、かまってもらえない場合、子供をみれば自分の親を含め周りに大切にされているのを見れば、嫉妬してしまうのは普通のことです。

イライラしていると思ったら「嫉妬している」と気づいて、イライラが消えたら嫉妬していることになります。

ここで大切なのは自分自身が嫉妬していることに気づくだけでよく、自分を責めないことです。
嫉妬をすることはどんな人でもあることですので、気にしなくてかまいません。
それよりもイライラから解放される方が大切ですので、イライラしっぱなしの場合は「自分が子供に嫉妬している」と疑ってみましょう。

2.イライラはもしかしたら配偶者の影響?
そもそも子育てのイライラは、「配偶者が育児に参加してくれない」、「配偶者が家事をしてくれない」、「配偶者が無駄遣いばかりしている」といった不満やイライラが溜まっている場合もあります。
そのため生活で無理をしすぎないように、仕事や家事の時間数を調整するようにしましょう。
特にワーキングマザーの場合、負担が大きく朝と夜は子供の面倒を見て日中働くと朝から晩まで動くことになり、必然性に休む時間がほとんどありません。
男の人は結婚をすると、家事や子育ては夫婦2人で協力をするものだという認識で、自分のできる範囲で家事や育児を手伝うことも大切でしょう。
また「配偶者が子供(片方)の味方ばかりする」ということも隠れたストレスの原因としてあげられます。
自分は精一杯やっているのに、夫婦で一緒の考えを持てないのは不満も貯まるでしょう。
子供のために家族のために、夫婦でよく話し合う時間をとりましょう。

3.白黒をハッキリしすぎると自身にもストレスに。
子育てでは怒りすぎても大変ですが、全く怒らないというのも問題があります。
なんでも物事はバランスよくというのが大切で、0%か100%では問題があるということですね。
例えば、子どもに怒ることは100%いけないと思っていれば、他人が怒っている場面を見るだけでもストレスになります。

ですので、「まず怒る自分を許す」と心の中で思うだけで、逆説というのが働き気持ちが少し楽になります。

では子どもへの対応はどうすればいいのかというと、イライラをぶつけるのではなく子供が間違ったときに子供に伝わる言葉で注意をすることです。
もちろん子供は一度注意されてかわるわけではないので、どこの家庭も子育てはこんなもんだろうと気楽にいきましょう。

4.この年齢の子供には言ってもわからないのは仕方がないと気づく 自分の幼い時はどうだったか?知る
子供の年齢と理解度に気づくも大切です。
例えば5歳なのにおもちゃで遊んだら全部片付けをするなど、自分自身の小さいときはできていたでしょうか?
そこで親に自分が幼い時どうであったか?どんな子供であったか?の話を聞くのも良いでしょう。
親から話を聞いて自分も小さい頃はそんな失敗があったんだと気づけば、自分は子供には厳しいなぁと思うかもしれません。

5.子供と自分に思い違いがあるかもしれない。子供の気持ちをキチンと聞き思い違いをなくす
子供にイライラしているのは、子供自身が何か悪いことを考えて行なっているのでは?と思ってしまう場合があるのではないでしょうか?
子供が自分を困らせようとしていると考えていれば、子供と気持ちが思い違いになっている可能性があります。
大事なのは「子供がどうしてそういうことをしたのか?」を聞くことがまず大切です。
頭ごなしに怒るのではなく、子供は子供なりの理由があるはずです。
一度やってみたかった、うまくいくと思ったなど子供は経験がほとんどないのでそういったことも多くあるでしょう。
子供に理由を聞けば、もしかするとキチンと共感ができるかもしれません。
そして共感したうえで子供に「なぜそれがいけなかったのか?」という理由を説明することです。
ただし、ここで長々と理屈を並べてしまっても、論理的な考えができない子供では理解が追いつかないので「簡単に説明をしましょう」。
もちろん子どもは何度か言われなければ理解できませんので、根気よく丁寧に教えましょう。

子育てをしていく中で、怒るか怒らないかで悩む親は少なくありません。
怒る怒らないの二種類の子育てをそれぞれ見ていくと、怒る子育ては限度がすぎれば子供の自己肯定力を低下させ、ヤル気を奪い自信のない子供にする可能性があります。
逆に怒らない子育てをすると、子供自身が増長をしてどんなことをしても許されると勘違いしていまい、家族や周囲の人達に迷惑をかけることになります。
また本人の人生にとっても良い結果はもたらさないでしょう。
ですから極端に怒る・怒らない方が良いと分けるのではなく、バランスの取れた怒り方を実践していくべきです。
過度に怒ることはいけませんが、そもそも程々に怒ることは、人間として自然なことだと思っていれば反省をしすぎることも減り気持ちも楽になるでしょう。
親は感情的になりすぎないように、夫婦間の子育ての負担について考え、イライラのもとになるようなことは無くしていければよりよいですよね。

【中部教育ラボ】 監修:名進研

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