中学受験・塾選びのポイント(選び方、比較の基準など)


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中学受験・塾選びのポイント

シリーズ私立中講座

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中学受験・塾選びのポイント

塾選び、転塾の時期、いろいろな情報があふれている中、最適な塾選びのポイントは何だろう?

①塾はどこも同じ? → ×

 塾にはいろいろな種類があり、個人塾、集団指導塾、補習塾、進学塾など、HPやチラシを見ればその内容が分かる。
個人塾と集団指導塾は指導形態が全く異なり、個人塾は生徒が学習して不明点を質問する形式のところが多く、集団指導塾は毎週の学習内容、1年間の指導の流れが決まっている。
補習塾は学校の学習内容の補完する指導内容で、進学塾は受験を前提としており、学校の学習内容とは別で私立中に合格するために必要な応用発展的学力が身に付くように指導している。
中学受験をするしないによって塾選びの基準も異なってくるため、まず塾に何を求めているのか、小学校の復習か、受験指導か、個別でていねいに見てほしいのか、集団で競い合いながら学習してもまれてほしいのか、家庭で事前に話し合って決める必要がある。

②口コミやネット上の情報が選択基準 → ×

口コミやネット上の情報が選択基準

 ネット上には塾、中学受験、私立中学校についての様々な情報があふれ、情報過多になっている。
塾や学校が公式に出している情報もあれば、不特定多数の人が書き込むサイトもある。
まず、塾の公式のHPを見てどのような指導をしているのかを確認することが第一歩。
その他の様々な書き込みがあるサイトは、正直、内容は相当割り引いて読んだ方がいい。どちらかと言うとよくない評判がほとんどで、中には同業者が他塾を中傷する悪意ある内容のもの多々あり、それは無視した方がよい。
また、どんな評判のよい塾でもなかなか100%満足は難しい。これは塾に限らず学校もどんな組織でも同じ。99%の人が満足していても1%の人が満足しないで、その不満をサイトに書き込むと、それがその組織全体の評判になる怖さがある。各塾のHPの内容比較をして、実際に説明会に参加してその内容を確認するのがベスト。いろんな人が書き込むサイトはあくまでも参考程度に。

③塾に行って指導内容を確かめる → 

塾に行って指導内容を確かめる

これが塾選びの王道。
いくらチラシやHPの内容を比較検討して、周囲の評判を聞きネット上の書き込みを見ても、それはあくまでも二次的な情報。実際に塾に足を運び雰囲気を体感し、講師の話を聞いて我が子に合うかどうか、子ども自身が行きたいと思うかどうかを確認することが最良の方法。
塾選びも「百聞は一見にしかず」が当てはまる。
評判のよい塾でも内の子の雰囲気に合わない、あるいはその逆の場合もある。周囲の評判がよいので来てみたが、厳しそうな雰囲気で我が子には合わないのでは。楽しそうな雰囲気はいいのだが学習レベルが物足りない。逆にハードな進学塾と聞いていたが意外と穏やかな感じがするなど、実際に行かないとわからないことの方が多い。実際に子どもと一緒に塾で話を聞くことは塾選びに欠かせない。

④合格実績を確認 → 

 私立中学校への合格実績があるかどうかは必須条件で、私立中学校の合格実績が全くなければ、中学受験のノウハウがないことになる。
これまで中学受験生を指導したことがない塾が、すぐにその指導するのは無理、それほど中学受験の指導内容は甘くない。
近所で通いやすいからと言っても、過去に私立中への合格実績がなければ、中学受験の指導は期待できない。
ある程度の合格実績が出ている塾を選ぶこと。
また、私立中の合格実績があっても、志望している私立中の実績が多い、少ないも見た方がよい。また、難関校に強い、あるいは難関校の実績は多くないが、中堅校は多数の合格者を送り込んでいるなど、塾によって合格実績の内容が異なるため、その点もきちんと見ることも大切だ。

⑤学生アルバイト・若手講師中心 → ×

 中学受験指導は片手間にできるような甘いものではない。
過去の入試問題を研究して傾向をつかみ、それに適したテキスト選定、指導方法の研究、入試情報の把握、模試結果の分析など、学生が学業と並行して取り組むことはまず不可能だ。
いわゆる社会人としての社員、教師が指導しているかどうかは、塾選びの大切なポイントになる。また一人の講師が4教科指導するのも中学受験では難しい。教科専任制になっているかどうか、も確認したい。また、若手の講師が多く、一見活気があるように思えるが、毎年6年生を入試に送り出し、様々な受験生を指導した経験豊富なベテラン教師がいるかどうかも大切だ。
スランプに陥った時の対応、苦手科目の対処法、志望校の選択、各私立中学校の特色など、ベテラン講師が一人もいない塾は心配だ。

⑥テキスト・テストも確認 → 

テキスト・テストも確認

 「中学受験ですか、小学校の教科書学習で十分です」、という説明であれば遠慮した方がいい。
確かに教科書内容の学習で合格できる私立中もあるが少数。大半はそれ以上の応用発展的な学習が必要で、大手塾になれば塾で開発、作成したオリジナルの中学受験用のテキストを使用して指導している。中小の塾でもそのテキストを使用しているところも多い。ただ、そのようなテキストでも、カリキュラムの組み立て方、発展的な内容まで学習するかどうかの違いがあり、志望している中学校がどこになるかによっても、選択する基準が異なってくる。どのあたりの中学校を希望しているのか、それによってどのレベルまでの学習が必要なのか、またどんなテストを受験しているのかも確認した方がよい。
大手塾主宰の模擬試験を定期的に受験して実力判定しているなど、そのようなテストを受験していなければ選択外にした方がよい。

⑦入試情報は必要か? → 

入試情報は必要か?

 中学受験は小学校が進路指導することはなく、入試・学校情報は塾から得ることになる。
正確な学校情報、過去のデータの蓄積があり、入試状況を分析した受験情報、また私立中の学校教育や入試要項は年度によって進化していくため、ほんの数年前に上の子が受験した時と様相が変わっていることもある。
そのために、学校説明会から生の学校情報を定期的に収集しているかどうかも大切な要素だ。
塾の説明会で質問してみるのもいい。例えば次のような質問など。

  • ・東海中は面接がありますか(現在実施されていない)。
  • ・海陽中は3教科入試ですか(今年度入試から3教科、4教科選択入試)。
  • ・愛知淑徳中と椙山女学園中を受験したいのですが(入試日が同じで日で併願ができない)。
    中学入試にたずさわるものであれば常識的内容で、即答できなければ、その塾はやめておいた方がよい。
  • また先生の指導教科は何か? と質問して、もし国語であれば、次のようなことを聞いてみるといい。
  • ・東海中の国語の特徴、必要な学習、いまのうちから用意しておいた方が良い内容は?
    →受験生自身の体験、考えをまとめる記述問題が出題される。普段から日記などを書いたりして文章を書くに慣れておく必要がある。
  • ・金城学院中の国語の問題の特色は?
    →詩や短歌・俳句、文学史が毎年出題されている。

すぐに返答がかえってくるのであれば、入試問題をきちんと研究していると見ていい。

⑧責任者と話をする → 

 大手塾であれば一つの校舎の責任者と直接話を聞くことは重要。
だれが責任者か、よく分からない、いつも事務の人が対応して直接、責任者や指導する講師と話ができない、というのは好ましくない。
「私が全責任を持って指導します」という姿勢の責任者がいるか、それをサポートするスタッフがそろっているか、組織全体で中学受験に立ち向かう勢いが伝わってくるか、しっかりと確認しよう。

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