徹夜(一夜漬け)の試験勉強のメリット・デメリットやコツを紹介


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徹夜(一夜漬け)の試験勉強のメリット・デメリットやコツを紹介

徹夜(一夜漬け)の試験勉強のメリット・デメリット

「テストがあるのに勉強をしていない…!しょうがないから徹夜で勉強をしようか…。」
皆さんもこのように一度くらい徹夜で勉強をされたことがあるかもしれません。

徹夜の勉強というのは効率が悪く生活リズムも崩れるためにオススメはできません。
しかし、誰でも徹夜で勉強をしなければならないということもありますよね。

今回は徹夜の勉強についてメリット、デメリット、より効果を出す方法やコツなどを紹介いたします。

目次
  1. 徹夜は定期テストでやむを得ない時にだけ
  2. 徹夜して一夜漬けで行う試験勉強で得られるメリット
  3. デメリットも際立つ徹夜の一夜漬け勉強法
  4. デメリットを把握したうえで徹夜の勉強を成功させるコツ

徹夜は定期テストでやむを得ない時にだけ

中間テスト、期末テストなどの定期テストに向けた勉強方法として、徹夜や一夜漬けといった詰め込みの勉強を選ぶ方もいらっしゃるかもしれませんがこれらは緊急手段であり、定期試験はともかく入学試験をそういった勉強法はしないということをまず念頭に覚えておいてください。

なぜならば、徹夜での一夜漬けの勉強は睡眠時間を削って行うため、生活リズムは崩れ体調精神面に多大な負担をかけることがあります。
また、記憶できる量は夜間に勉強した分に限られますし、試験中も眠くなる恐れがあるためです。
このように失敗が許されない入学試験では風邪や体調不良を招く恐れがある徹夜での勉強法は、メリットよりもリスクのほうが高いためです。

しかし中間テストや期末テストなどの定期試験であれば、徹夜での一夜漬け勉強で急場をしのぐという方法をとることもあるでしょう。

まずは徹夜での勉強はリスクがあることを知ってから行うようにしましょう!
徹夜で勉強をしたけれど全然試験の結果がよくなかったとならないように、徹夜で勉強をする際の注意点を知り対策を行いましょう。
徹夜の勉強はいかに多く覚え試験中にしっかり思い出せるか、そしてケアレスミスを少なくするし得点を上げるようにしましょう。

徹夜して一夜漬けで行う試験勉強で得られるメリット

徹夜して一夜漬けで行う試験勉強で得られるメリット

徹夜での一夜漬けで試験勉強を行うメリットは、勉強時間が多く確保できることにあります。

例えば、夜ご飯のあと夜の8時から就寝時間の12時までですと4時間ほどしか時間がありませんが、【朝の4時まで勉強をすれば、さらに4時間プラスされることになり倍の勉強時間を確保できます。】

また夜間に勉強をする場合は家族や周りの人も就寝しており、【静かな環境で集中して勉強に望むことができます】。
また徹夜をする場合は試験までに「なんとか間に合わせなければ」と緊張感があり、脳内で緊張や興奮を司るホルモンのアドレナリンが盛んに分泌されるので、夜にリラックスするはずの脳がしっかり覚醒して勉強に向く集中力のある状態になります。
教科書などでの出題範囲があらかじめわかっている定期試験などでは、覚えるべき内容や量が把握しやすく、限られた時間内であっても効率良く勉強することで試験のために必要な知識を覚え点数を上げることが可能です。

徹夜の一夜漬け勉強法のデメリット

デメリットも際立つ徹夜の一夜漬け勉強法

眠気から起こる集中力の低下、睡眠不足から起こる想起能力の低下

徹夜で一夜漬けの勉強をして定期テストに間に合わせようとする緊張感は、本来眠くなる時間にもかかわらずアドレナリンなどの働きで脳の興奮状態を起こし、今やらなければ後がないという切迫感もあり普段以上に脳のパフォーマンスを保ちながら勉強をすることを可能にします。

しかし、そういったメリットの一方で、睡眠時間を削ることのデメリットや悪い点があるため、あらかじめデメリットを把握してから徹夜の勉強に備えるようにしましょう。

徹夜で勉強をする問題として考えられることは、徹夜で勉強をしている最中は脳が集中したパフォーマンスを発揮して試験範囲内の学習内容を記憶・暗記したものを、本番である試験中に思い出せるかが大切です。

徹夜は本来眠るべき睡眠時間を削って勉強するので、起床してから時間が経つほどに眠気・睡魔が襲ってきます。
10代は脳内での睡眠ホルモンの分泌も活発なことから、少しの寝不足で強烈な眠気に襲われることも少なくなく、徹夜を行った場合には試験時間中に意識がもうろうとする恐れもあります。

また眠さから脳が集中できなくなり覚えた内容を思い出せない、認知能力の低下によりケアレスミスなどのミスが起こる可能性も高まります。
せっかく徹夜して一夜漬けで覚えた内容が思い出せないどころか答えを間違えれば逆効果になりますし、試験中に居眠りなどしてしまえば徹夜の勉強が無駄になってしまう可能性があります。

体調面、精神面の悪化

徹夜のデメリットはとにかく眠気ですが、テストの点数に影響するどころか体調にまで悪影響を与える場合があります。
睡眠は疲れをとるものです。
その睡眠を削ることで疲労感は増すだけでなく、免疫力も低下しますので風邪などにもかかりやすくなってしまいます。
また徹夜中にカフェインや夜食を取ることでご飯を食べるタイミングがずれるどころが、胃腸が荒れたりしてお腹が痛い、頭痛がするなどの症状が出る場合もあります。
とにかく徹夜での勉強は体や脳に無理を強いるのですから注意が必要です。

デメリットを把握したうえで徹夜の勉強を成功させるコツ

徹夜であっても最低限の睡眠時間を確保することが重要

試験前日に徹夜での一夜漬け勉強を成功させるコツとしては、睡眠不足による悪影響を少しでも軽減させるため「最低限の睡眠時間をとること」です。

2時間でも3時間でも短時間の仮眠する方が眠気は軽減されます。
人間には1時間半ごとに睡眠の周期があるため、1.5時間の倍数で寝る(1.5時間、3時間、4.5時間)ほうが睡眠の質も上がります。
また寝ている間に記憶も整理され、覚えた内容も記憶に定着されます。

そして短時間の睡眠をとって朝起きた際には、頭や身体をできるだけ早く起こすために、日光を浴びる(見る)、お風呂で熱めのシャワー、冷水のシャワーを浴びることをしましょう。

もし、徹夜をしなければならない試験が1日だけでなく2日にわたって行われる場合は、1日目の試験を乗り切ることができても2日目には睡魔に襲われて本来の実力が出せなくなったり、寒い季節には風邪などにもかかりやすくなってしまいます。
ですので2日目以降に徹夜をする前に帰宅した際にはまず睡眠をとりましょう。

睡眠時間はこちらも1.5時間の周期(1.5時間,3時間,4.5時間,6時間など)を意識して睡眠をとりましょう。
そして仮眠から起きた後、夕食は満腹になりすぎないように腹八分目に抑えてご飯を食べ、勉強を始めましょう。
もし深夜にお腹がすけば消化の良いあっさりとした夜食を摂ることが大切です。
そして自分の中で納得するまで勉強をして、その後に朝の起床時間まで眠るという方法で睡眠時間を確保しましょう。

徹夜での勉強時の飲み物とは

徹夜は普段眠っている時間に無理やり起きるわけですから、眠くて仕方ないという方も多いでしょう。
そこでコーヒーや栄養ドリンクなどを摂って眠気を覚ますという人もいると思いますが注意も必要です。
それはカフェインの摂取量です。
カフェインを摂取をしすぎると、めまいや中毒などの副作用を引き起こすのでコーヒーであれば2杯程度栄養ドリンクであれば1本程度に抑えることが好ましいでしょう。
また緑茶はコーヒーの3分の1、紅茶はコーヒーの3分の2カフェインが含まれているのでこちらも飲みすぎないように注意してください。

飲み物の代わりに眠気覚ましになるお菓子とは

眠気覚ましはカフェインなどの飲み物以外にも可能です。
目を覚ますお菓子としては、フリスクなどのスーッとするものやガムなどで顎を使うことがオススメです。
カロリーとしてもそこまで高いわけでもないので太りにくいですし、お腹いっぱいにならないので眠くもなりません。
しかし、これもたくさん食べてしまうと胃が荒れてしまうのでほどほどにしましょう。
辛いものなども目が覚めるという人もいますが、こちらは胃が荒れやすいので食べない方が良いでしょう。

徹夜での勉強時の食べ物とは

また徹夜をするとお腹が空くという人も多いでしょう。
もちろん夜食を食べても構わないのですが2つ注意点があります。
それは食べすぎないこととカロリーに注意をすることです。
食べ過ぎるとお腹いっぱいになり、昼食後と同じように血液が胃に集中をして眠気が襲ってくるばかりか集中力が保てなくなります。
ですので、食べる量はお腹いっぱいにならないように注意をしましょう。
また夜食は3食のご飯とプラスして食べるわけですので、食べた分だけ太りやすくなるので注意をしましょう。
カロリーが高くならないように、ラーメンなどのこってりしたものやパンなどの血糖値が高くなるものより、炭水化物であれば玄米、ライ麦パン、炭水化物をとらずにお味噌汁や鍋、サラダ、サラダチキンなどがオススメです。

徹夜による一夜漬けの勉強は明日の試験を前に勉強時間が足りていないという切迫した状況下で行うもので、あくまでも緊急的な勉強方法です。
徹夜で勉強といっても全く寝ない場合、テスト中に眠気や疲れがあるため答えを思い出せなかったりケアレスミスをして点数が下がりかねません。
そのため徹夜で勉強をする際は、必ず何時間かは寝るようにしましょう。
また何日かにわたって徹夜をしなければならないときは帰宅してから睡眠時間を確保し、疲れを引きずらないようにしましょう。

徹夜の勉強はいつもより早いスピードで必要な知識を覚えることも可能になりますが、急場しのぎで得た知識は時間が経つほどに忘れることも早いです。
そのため、徹夜での一夜漬け勉強で定期試験を乗り切れても、勉強をしたことはすぐに忘れてしまうため再度復習をする必要があります。
失敗が許されない入学試験の場合は、デメリットの多い徹夜の勉強はしないようにしましょう。
よい徹夜の勉強となるように健闘を祈っております!

【中部教育ラボ】 監修:名進研

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