中学受験では親の支えが重要!親がしてあげるべきこと・してはいけないことを解説
シリーズ私立中講座
中学受験は、子供だけで挑むものではありません。中高生とは異なり、小学生が1人で受験対策を行うのは難しいため、親のサポートが大切です。確かに試験そのものは子供1人で挑戦しますが、受験の準備や学習などを含めれば、「中学受験は親子で挑む受験」ともいえるでしょう。今回は、中学受験で親が子供にしてあげるべきことや、してはいけないことなどを解説します。
- 目次
子供の中学受験で親のサポートが重要な理由
中学受験では、多くの受験生が小学4年生頃から受験勉強を始めます。10歳前後の子供が、自分の意志だけで学習管理をするのは大変ですし、ほとんどの子供にとっては初めての受験になります。中には、目標に向かって勉強する習慣がない子供も多いでしょう。そのため、生活管理やモチベーション維持などの面で、親が支えてあげることが大切です。
中学受験で親がしてあげるべきこと
中学受験に挑む子供にとって、親は最も身近な存在だといえます。普段から子供の様子を注意深く見ていれば、必要なサポートが行えるでしょう。続いては、中学受験で親がしてあげるべきことを解説します。
- ・子供に勉強する習慣を身につけさせる
- ・勉強しやすい環境を整える
- ・勉強を教えてあげる
- ・目標を設定してあげる
- ・子供のモチベーションを維持する
- ・受験に関する情報を探して伝えてあげる
- ・子供の健康維持管理に努める
子供に勉強する習慣を身につけさせる
中学受験に合格するためには、日々の勉強習慣が大切です。一方で、子供だけの力で勉強する習慣を身につけるのは難しいといえるでしょう。そのため、親のサポートが必要になります。子供と一緒に勉強習慣を身につけるには、ルールを決めていきましょう。例えば、「学校から帰ったら30分間漢字練習をする」「日曜日の午前中は計算問題を10問解く」など、具体的に決めてあげるのが理想です。
勉強しやすい環境を整える
子供に勉強習慣を身につけさせるためには、環境の整備も大切です。自宅で勉強をする場合、生活音が気になって集中できないというケースが多くあります。勉強する子供の前で、テレビやスマホを見るのは避けた方が良いでしょう。また、子供が勉強する時間帯は家族で協力して静かにするのを心がけることが大切です。必ずしも、勉強部屋を用意する必要はありませんが、勉強する場所を決めておくと、子供が勉強モードに切り替えやすくなります。
勉強を教えてあげる
子供が勉強で分からない部分があった場合、教えてあげるのも親の役目の1つです。特に低学年の場合、親が一緒になって解決してあげることで、子供が勉強を楽しめるようになるでしょう。また、会話することで、子供のモチベーションアップにも繋がります。
目標を設定してあげる
受験勉強を効率的に進めるためには、目標の設定が大切です。一方で、あまりにも高い目標を掲げると、プレッシャーになってしまいます。子供の状態を把握しながら、現状に合った目標を設定すると、ステップアップがしやすくなります。身近な存在である親だからこそできるサポートの1つといえるでしょう。
子供のモチベーションを維持する
褒めてあげることは、子供のモチベーションの維持に繋がります。具体的に褒めることで、子供は親に注目してもらっていると感じます。また褒めてもらいたいと思い、受験勉強にも力が入ることが期待できるでしょう。
受験に関する情報を探して伝えてあげる
受験に関する情報を伝えてあげるのも、親が子供にしてあげるべきことの1つです。志望校ごとに受験内容は異なるため、しっかりリサーチするようにしましょう。また、試験当日に必要なものや会場へのアクセス方法なども調べてあげることが大切です。子供が受験勉強に集中できるよう、サポートしてあげましょう。
子供の健康維持管理に努める
子供が勉強に集中するあまり、睡眠不足になってしまう可能性も考えられます。睡眠不足は、学習効率の低下にも繋がります。加えて、バランスの良い食生活を意識することも大切なことの1つです。子供が規則正しい生活を送れるよう、親が健康維持管理を行いましょう。
メンタル面のケアをする
勉強に関する不安や人間関係などでストレスを抱える子供は少なくありません。体調だけではなく、メンタル面にも配慮するようにしましょう。また、親が模試の結果や勉強の進度に一喜一憂していては、子供のメンタルにも影響します。どんなときでも余裕を持った対応で、子供の気持ちを前向きに持っていけるようにすることが大切です。
中学受験で親がしてはいけないこと
中学受験の成功には、親のサポートは欠かせないものといえます。一方で、二人三脚で合格を目指すあまり、つい必要以上に手を貸してしまうことは避けた方が良いです。続いては、中学受験で親がしてはいけないことを解説します。
- ・他の子供と比較する
- ・感情的になって怒ってしまう
- ・関心を持たなさすぎる
他の子供と比較する
中学受験の際、周りの子供と比較してしまうことがあります。特に、模試の結果や偏差値などは、合格に向けての目安でもあるため、親としては気になる部分でしょう。確かに、現状を知るうえでは大切な数字ですが、他の子供と比較するのは好ましくありません。他人と比較されることで自己肯定感が下がり、子供が自信を失ってしまう可能性があります。また、周囲ばかりが気になるようになり、勉強に集中できなくなることも考えられるでしょう。他の子供と比較するのではなく、子供自身の過去と比べて進度をはかることが大切です。
感情的になって怒ってしまう
子供の成績が上がらず、つい感情的になってしまうこともあるでしょう。しかし、感情に流されて怒ってしまえば、子供に恐怖感を与えてしまいます。その結果、親を怒らせないために勉強をしがちです。親に威圧感や恐怖を感じると、子供の本心が見えづらくなり、的確なサポートができなくなります。さらに、ストレスが溜まって精神的にも悪影響を与えてしまいます。注意をする際には、感情に任せて怒るのではなく、理論を立てて諭すように心がけましょう。
関心を持たなさすぎる
繰り返しになりますが、中学受験は子供1人で挑むものではなく、親のサポートが必要不可欠です。関心を持ちすぎるのも良くありませんが、関心を持たなさすぎるのも良くないことといえます。適度に子供の様子を気にかけるようにしましょう。
中学受験に成功する親の特徴
中学受験に成功する親には、いくつか共通の特徴があります。特に、下記の3つの特徴は押さえておく必要があるでしょう。
- ・子供のことを理解している
- ・子供のことを信頼している
- ・いざというとき周りに協力を依頼できる
子供のことを理解している
中学受験に成功する親は、子供がどのような希望を持っているのか、得意な教科や苦手な教科が何なのかなど、子供の状況を理解しています。成長期に起こりやすい体調や精神面の変化にも気がつきやすく、早めに対処できる点も特徴です。また、子供を理解しているからこそ客観的に見ることができます。どんなときでも、冷静にサポートしてあげられるでしょう。
子供のことを信頼している
親子間での信頼関係も、中学受験に欠かせないポイントの1つです。親が子供を信頼していなければ、子供も親を信頼してくれません。子供の調子が悪く成績が伸び悩んだとしても、子供を信頼していれば感情に任せて叱ることも少なくあります。親が信頼していることが伝われば、子供のモチベーションも上がります。ただし、必要以上に「信頼している」と言葉だけで伝えてしまうと、ストレスになる可能性があります。信頼は、普段の生活や表情、口調を通して自然に伝わるものです。子供の良いところを見つけつつ、心から信頼して適切なサポートをするようにしましょう。
いざというとき周りに協力を依頼できる
親子二人三脚で挑む中学受験ですが、情報収集や学習指導、体調管理など親の負担も大きいといえます。困りごと解決のために、周りを頼ることも大切なことの1つです。子供はもちろん、親も心身ともに健やかな状態を保つようにしましょう。
中学受験合格に向けて知っておきたい学年別の勉強法
中学受験合格に向けて、早い人は小学1年生から勉強を始めます。学年別の勉強法は押さえておいた方が良いといえるでしょう。続いては学年別の勉強法をそれぞれ解説します。
- ・1~3年生の勉強法
- ・4~5年生の勉強法
- ・6年生の勉強法
1~3年生の勉強法
小学校低学年で大切なのは、勉強する習慣を身につけさせることです。低学年の段階で、毎日30分でも勉強をする習慣を身につけさせておくと、高学年になっても勉強するようになるでしょう。また、小さな目標を定めて、1つずつクリアしていく喜びを伝えてあげることも大切です。頑張っていけば、次のステップに進めるということを感じられるようになると、子供のモチベーションがアップします。
4~5年生の勉強法
小学4年生から、本格的に受験勉強を始める子供は多いです。4年生になると、低学年のころと比較して、勉強量が増える傾向にあります。環境の変化に耐えられるよう、健康面にも気をつけるようにしましょう。5年生になると、中学受験で提出される問題のベースとなる内容が増えます。教科書で習う問題だけではなく、応用問題を解かせることも大切になってくるでしょう。
6年生の勉強法
中学受験を間近に控えた6年生は、勉強スケジュールがよりハードになります。4年生以降に習ったことを総復習することが大切です。ただし、志望校によって出題傾向が異なるため、むやみやたらに勉強するのではなく、ポイントを絞って勉強する必要があります。また、苦手科目がある場合は、確実に解けるように集中して取り組ませるのも良いでしょう。
中学受験を控える子供を塾に通わせるメリット
中学受験に出題される問題の多くが、応用力を問う問題です。基礎だけ押さえていても、問題に対応するのは困難です。独学で中学受験に挑むことも可能ではありますが、塾に通わせることで、より効率的に勉強させられるでしょう。続いては、塾に通わせるメリットについて解説します。
- ・勉強する習慣が身につく
- ・中学受験に関する情報を得られる
- ・不明点を質問できる
- ・同年代の子供と一緒に勉強することでモチベーションが向上する
勉強する習慣が身につく
塾に通わせると、学校帰りに塾へ行き、宿題を持ち帰ってこなすというサイクルが生まれます。早い段階から塾に通わせることで、勉強する習慣を身につけさせられるでしょう。また、塾に通わせていれば、学校の宿題に加えて塾から出される宿題もこなす必要があります。両方の宿題を解くためには、ある程度の時間を確保する必要があり、自宅でも勉強する習慣が身につくでしょう。
中学受験に関する情報を得られる
中学受験は、志望校によって入試問題の内容が異なります。また、中学校ごとの特色に関する情報があれば、志望校や併願校選びに役立ちます。しかし、こうした細かな情報を個人で収集するのは大変です。塾だからこそ得られる情報も多く、個人に合わせた情報を提供してもらえる点もメリットといえるでしょう。さらに、子供の性格や目標、学習の進度に合わせた志望校の提案が受けられます。
不明点を質問できる
家で勉強していて分からないことがあった場合、家族以外に相談できる人はいません。分からない問題を解決せずそのままにするのは、学習効率の面でも好ましくありません。一方で、塾であれば講師にその場で質問することが可能です。分からない点をすぐに質問して解決することで、効率良く勉強を進められるでしょう。
同年代の子供と一緒に勉強することでモチベーションが向上する
独学で勉強すると、周りにライバルがいないため、モチベーションの維持が難しいといえます。一方、塾であれば、同年代の子供と一緒に勉強できます。受験に向けた不安な時期でも、仲間がいれば心強く、子供のモチベーションアップにも繋がるでしょう。また、分からない問題を友達同士で教え合うことで、より学びが深まるといえます。
まとめ
中学受験は、子供だけが頑張るものではありません。親のサポートも重要になります。親が担う役割は多く、環境整備から体調管理まで事細かに行う必要があるといえるでしょう。また、メンタル面に関しても、身近にいる親だからこそ、いち早く異変を感じ取ることができます。ただ、親だけで全てのサポートをするのは難しく、負担がかかるといえるでしょう。そのような場合、子供を塾に通わせることを検討してみてください。
名進研では、中学受験を目指す小学生に向けたコースを設けています。学年ごとのサポートも充実しているのが特徴です。受験に臨む子供のサポートを行わせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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