広がる学校選択 三重の私立中学校高田中の紹介(大学合格実績など)


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広がる学校選択 - シリーズ私立中⑮ -

シリーズ私立中講座

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愛知県から岐阜県・三重県へ

愛知県から岐阜県・三重県へ

どの私立中に進学するのか、学校選択の範囲が年々広がっており、愛知県、岐阜県、三重県内で受験生が活発に動いている。
これまで岐阜県、三重県の受験生が愛知県の私立中を受験することはよく見られたが、最近では愛知県から岐阜県、三重県の私立中へ進学する小学生も増えている。
岐阜県の鶯谷中、岐阜東中、岐阜聖徳学園大学附属中、聖マリア女学院中、三重県の暁中、高田中、津田学園中などが挙げられる。
特にここ数年、三重県の津市にある高田中は、名古屋駅から1時間以上の通学時間だが、愛知県からの入学者が増えている。
今回はその高田中がどんな学校かを見てみよう。

県外・志願者の増加

下記の表は高田中の志願者・受験者・合格者数推移を、三重県内と県外(主に愛知県)別に分けたデータだ。
県内は横ばいで、県外の増加が著しいことが注目される。
三重県内は志願者数、受験者数ともに昨年度と比較して今年度は増加したが、一昨年と同じぐらいの数値となっている。しかし、県外は増加し続け、志願者は一昨年と比較して1.46倍、受験者は1.47倍、合格者は1.6倍になっており、特に女子受験者、合格者の増加率が高い。愛知県内の女子受験生の高田中への関心度の高さが読み取れる。

≪三重県内のデータ≫

  志願者数 受験者数 合格者数
合計 男子 女子 合計 男子 女子
H28 365 364 191 173 221 113 108
H29 353 352 198 154 217 131 86
H30 365 363 183 180 237 124 113
一昨年との比較 1.0倍 0.99倍 0.95倍 1.04倍 1.07倍 1.09倍 1.04倍

≪県外のデータ≫

  志願者数 受験者数 合格者数
合計 男子 女子 合計 男子 女子
H28 97 95 52 43 73 39 34
H29 114 112 62 50 92 53 39
H30 142 140 67 73 117 54 63
一昨年との比較 1.46倍 1.47倍 1.28倍 1.69倍 1.60倍 1.38倍 1.85倍

愛知県からの入学者数も下記の表のとおり増加傾向で、愛知県の岡崎市からも通学している生徒がいる。
愛知県からの入学者の増加とともに、全体の入学者も増えている。

≪愛知県からの入学者数≫

  中学3年生 中学2年生 中学1年生
入学者数 189名 202名 209名
内愛知県の生徒 8名 13名 14名

このような状況から、これまで募集定員180名が、平成31年度入試からは「190名」になる。
少子化で募集定員を減らす学校が多い中、逆に増やす学校はめずらしい。

浄土真宗の学校

浄土真宗の学校

では高田中とはどんな中学校なのだろう。
浄土真宗、高田派の宗門立学校として設立され、江戸時代から続く歴史と伝統のある学校で、平成26年には中高一貫教育が50周年を迎えている。
津市の観光名所ともなっている国宝の高田本山、専修寺が学校のすぐ隣にあり、毎週1回、仏教の授業があり、月1回本山参拝をして仏教講和を聴き、花祭り、比叡山での宿泊学習など、仏教行事も多い。
仏教を基にした心の教育が充実しているのは、保護者に安心感をもたらすものだ。
専修寺は浄土真宗、高田派の総本山だけに京都や奈良にあってもおかしくない荘厳な雰囲気のお寺で、高田生の精神的なよりどころになっていることが想像される。

充実した設備

学校は最寄駅JR「一身田」から徒歩5分のところにあり、名古屋駅を7時11分の急行に乗ると8時半に一身田に着き始業に間に合う。愛知県内の生徒は朝6時過ぎから6時半ぐらいに自宅をでることが多いようだ。
津から一身田までは田畑が続く中、一身田に近付くと、高田中高の現代的建物の校舎が見えくる。
校舎は1号館から5号館まであり、都会の学校と何ら変わらない最新設備も整っており、全教室にプロジェクター、電子黒板が完備されている。中学高校には珍しいプラネタリウム、天文台があり、理科の授業で活用され、平成31年3月には三つ目の体育館が完成する。屋外施設として東グラウンド、西グラウンド、人工芝サッカー場、野球場、テニスコートなど、さらに馬場もあり、生徒の心身を鍛える環境が十分に充実している。部活で馬術部があるのはめずらしく中学生も参加し、柔道部、ロボット部が全国大会に出場している。

めんどうみがいい

めんどうみがいい

学校の評判として「めんどうみがいい」ことが挙げられる。6年一貫コースは高校から入学してくる生徒とは一緒にならず、ホームルームの担任の先生は原則6年間持ち上がる。
授業後の補習はもちろん長期休暇中の講座も用意され、職員室の横にある学生ホールでは生徒達が勉強して教師によくして質問している。また、数学や英語を中心にノート提出、チェックが頻繁に行われている。生徒が授業内容を把握しているか、勘違いしていないか、
誤字や脱字がないかなど。ただ厳しく生徒を追い詰めるような姿勢ではなく、生徒によりそって勉強をサポートする姿勢だ。ただ厳しいだけでは生徒の学習意欲を高めることはできない。
授業時間はしっかりと確保され、週に英語は6時限、数学は5.5時限(隔週で6時限ある)、国語5時限、理科と社会は4時限の授業となり、週1回は7時限授業で、週35時限授業となっている。

大学進学

大学入試結果が高い

もう一つ、遠方の生徒を引き付ける理由として、大学入試結果が高いことが挙げられる。
下記の表は今年度の合格実績で、1学年の生徒数が200名に満たない中、難関大学や医学部・医学科に多数の合格者をだしており、大学受験指導が充実していることも読み取れる。

≪大学合格実績・6年一貫生のみの実績 ( )は医学部医学科内数≫

  H28 H29 H30
卒業生 188 194 193
北海道大 4 2 6
東北大 1 1 1
東京大 12 7 8
東京工業大   3 1
一橋大 1 1 3
名古屋大 10(2) 10(2) 10(1)
三重大 23(15) 25(18) 26(13)
京都大 7(3) 11(2) 5
大阪大 9 7 3
国公立大合計 120 106 109
内現役合格 92 89 78
慶応義塾大 13(1)

17(1)

16
早稲田大 23 30 30
東京理科大 32 13 9
同志社大 40 49 28
立命館大 54 29 33
南山大 17 19 11
私立大合計 391 396 386
医学部合計
(国公立・私立)
74 73 61

高田中の学校説明会では、今後の大学入試改革に対し、これまで高田中高で培ってきた指導で十分対応できるが、今後いっそう拡充させていくとの説明があり、大学受験指導体制が充実していることが感じられた。
新しい大学入試では必要な情報を集めて、主体的に考え、他者と協力して課題を解決する力も求められるようになることから、高田中では中1から「ソーシャルスキルトレーニング」や「プロジェクト学習」など、学年を越えた協動活動も取り入れる新しい試みもされている。
今後、大学入試結果の飛躍、さらに人気の上昇が期待される。

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