夏期講習の学習効果を最大限上げるために【中学受験の成績で伸び悩む子供に】


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夏期講習の学習効果を最大限上げるために【中学受験の成績で伸び悩む子供に】 シリーズ私立中25

シリーズ私立中講座

夏期講習の学習効果を最大限上げるために

中学受験指導のほとんどの進学塾で今週から夏期講習が始まる。
夏期講習の重要性はいろいろなところで言われ、6年生に限らずどの学年もこの夏の学習状況によって、9月以降の成績の伸びと合否を左右する。この講習の効果を上げるため一般的に言われることとして、夏のスケジュールと1日の学習時間割の作成、夜更かしをしない規則正しい生活、講習の復習や課題をこなすことなど、は大切なことだが、毎年この講習で同じように勉強をして、復習や宿題をこなし、ノートもきれいにまとめられているのに、成績が伸び悩む生徒がいる一方、逆にどんどん伸びていく生徒がいる。その違いは何だろうか。

①模範解答、質問

 問題を解いて分からなければすぐに答えを見る。ちょっと分からないとすぐに塾の教師に質問して分かった気になる。
やるべき学習をして、ノートにもその痕跡があるが、自分で考え抜くことをしていない、自分で考え、調べて何とか解決しようとする姿勢が不足している。そのためなかなか学力が身に付いていかない。
また、塾の夏期講習だけでは心配で家庭教師や個別指導塾を併用している受験生も見られるが、その成果もなかなか見られない。かえって一人で黙々と学習している、質問もあまり多くない生徒の方が伸びる傾向がある。

模範解答は保護者が保管した方がよい。手元になければ必死に考え抜く姿勢が身に付く。
さぼるつもりはなくても答えがあればつい見てしまう。見て分かったつもりになってしまう。さらに理解が十分でないため安易に家庭教師、個別指導も控えた方がよい。まず子どもが一人で考え抜こうとする姿勢を身に付けることが先決だ。その上でどうしてもこの科目が苦手で理解不足という場合は、家庭教師や個別指導塾を活用すれば効果的は大だ。「自分一人で考え抜こうとする姿勢」が学力向上の原動力になる。

②親離れ、子離れ

夏期講習の学習効果を最大限上げるために

 多くの生徒を見ていると、一人っ子は成績が伸び悩む傾向が一部見られる。
両親ともに一生懸命で家庭学習も規則正しくこなし、私立中入試に関する情報も詳しく、家族一丸となって私立中受験に向かう姿勢ができている。だけど伸びてこない。
親が子どもを突き放さない、両親、祖父母の愛情が一人の子に集まりすぎると、子どもは依存心が高くなり、自分の意志がないお人形さんのような状況になってしまうことがある。この姿に親はなかなか気づかない、子どもが頼ってくれば親としてどうしてもそれに応えてしまう。自分たちの熱心さが逆に子どもの成長の芽を摘んでいることに親はなかなか気づけない。本来子どもはたくましい。壁にぶつかれば自分で工夫して道を切り開いていく力を持っている。

◎ある勉強合宿での一コマ。
母:「うちの子は肉が嫌いで食べられないので別メニューを・・・」
食事中、その生徒が肉をおいしそうに食べている様子を見て、
塾:「あれ、肉、嫌いじゃなかったの?」
生徒:「家でお母さんが肉を食べさせてくれないんだよ!」

親の思い込み、過保護は子どもの成長を止める。ただ、小学生の場合、どの時間帯に何を学習するか、ある程度の指示は必要になる。自分でできる小学生はほんの一部の生徒。子どもの成長を考えて、学習面の計画をたてて、見守りながらも時には突き放すことも必要。もちろん放任は論外。子どもに任せて時には失敗することがあっても、それは子どもにとって成長の糧となる。

 →保護者自身がまず自分自身の小学生の頃を思い起こしてみることが必要だ。両親からどのような対応、どんな言葉がけをされた時がうれしかったか、意欲が高まったか、自立心がついたか、またその逆の場合も。自分の小学生の時の様子を祖父母聞いてみるのもよい。

③塾に長時間いるから安心

塾に長時間いるから安心

 講習の授業前、あるいは授業後、塾に残って学習している。ほぼ1日、10時間以上塾にいる。
塾にいるから勉強が進んでいると思いがちだが、塾を託児所のように使うのはやめたほうがいい。長時間、塾がきちんと時間、学習内容の管理、指導をしてくれるのであればいいが、そのようなところは少ない。授業以外は空き教室や自習室で生徒自身が一人で学習することになる。何をするか、子ども任せにすれば、宿題は一通りしても、あまった時間を有意義に過ごすように、計画的に学習を進められる小学生はまれだ。復習をしなさいというと、好きな科目の学習をして苦手科目はどうしても後回しになる。時間の区切りがなければだらだらとしてしまう。そのため塾に長時間いても理解度が高まっていかない。

塾に長時間いる場合、授業以外の時間帯について、時間ごとに区切って、学習する内容の計画を立てて、その内容に沿って学習しているか確認してあげることが必要だ。塾に相談してみるのもよい。

④全てこなすことはない

全てこなすことはない

塾の夏期講習テキストを見ると、小学生が本当にこれだけの量を学習できるのだろうかと、驚かされることがある。
進学塾の大半は一斉授業、演習形式で行われ、これでもかというほどの学習量をこなす。
どの進学塾もその地域のトップ校と言われる中学校に一人でも多くの合格者を出すように授業、カリキュラムが組み立てられている。そのため、学力が高い受験生はついてこられても、中下位生の中にはキャパオーバーになってしまう生徒も出てくる。ただ目の前の学習を機械的にこなしているだけで、深く考えて解く余裕もなくなってしまう。
こなしきれないから模範解答を見ながら学習してしまい、学力がついていかない、そのためまた解答をみながら学習をこなす、という悪循環になってしまう。
こなしきれていない、という状況であれば宿題の何をけずるか、最低限これだけはしなくてはいけない内容を塾に相談して決めた方が良い。
子どもの学習状況を見極めることが必要だ。

 →夏期講習中は塾に任せっきりではなく、子どもの学習状況や理解度を見て、塾に相談することも親の務めになる。

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